ライフプラン作成で失敗しないためのポイント
資産形成にビットコインは不向き？
ビットコインに投資するのってどうなの？
2017年後半から2018年初頭にビットコインバブルが起こり、投資に無縁だった人が大儲けしたり、その後大損したり。
億り人と呼ばれる人が登場する反面、仮想通貨の流出事件が起こり
「ビットコインって怖いな」
と感じている人が多いかもしれません。
気になるけど失敗したくないと考えるのが普通です。
実際に資産形成にビットコインってどうなの？と聞かれることも多いのですが
「長期の資産形成には不向き」
とこたえます。
しかしビットコインなどの暗号資産（仮想通貨）を否定しているわけではありません。
資産のごく一部を保有してみるのはありです。
多額の資金を突っ込んで、短期売買で利益を得ようとするのはギャンブルです。
うまく行けば大儲け。
失敗すれば大損。
そうではなく、可能性を秘めたビットコインを高騰・暴落に振り回されずに、資産のごく一部で保有して実践することで時代の流れを学ぶのです。
ビットコインに投資するべきか悩んでいるなら、少額で始めてみてのめり込まないことです。
オススメは総資産の5％程度まで
あなたの総資産が1,000万円なら、ビットコインなどへの投資は50万円程度にしておきましょう。
これは私の考えで、こうでなければならないという根拠はありません。
ただビットコインの値動きの幅（リスク）を見ると、このくらいにしておかなければ、心穏やかに日常が送れなくなる可能性が大きいからです。
私はこれまではひたすらインデックスファンド（投資信託）の毎月定額積立をしてきました。
世界経済の成長の波に資金を投じて、長期で年利5％程度の運用を目指し、福利で雪だるま式に資産を増やす方法です。
10年以上継続してきて、順調に資産が育ってきています。
ただFPという立場上
「ビットコイン？よくわかりません」
というわけにもいきません。
やってもないものを頭ごなしに否定しても説得力がありませんよね。
ということで2021年1月から少額で毎日積立を開始しました。
コインチェックというマネックスグループの子会社である暗号資産交換業者を利用しています。
とにかく値動きの大きさに驚く
まだ積立を開始して保有期間も半年弱ですけど、やはり値動きは非常に大きいと感じます。
1ヶ月で約50％の上昇や下落なんてこともあります。
例えば500万円の価値だったものが、わずか1ヶ月で750万円になったり250万円になったり。
あなたは心穏でいられるでしょうか。
値動きが大きいということは
「安くなったから今たくさん買えば儲かるかも」
という気持ちが芽生えて、さらに暴落して大やけどを負う可能性もあります。
短期売買、つまり投機で勝つことは簡単ではありません。
24時間取引ができるので仕事が手につかなくなるかもしれません。
資産の一部としてビットコインを組み込む
一か八かの短期売買をせず、ビットコインの価値が上昇する可能性を見込んで保有し続けるのはどうでしょうか。
こればかりはどうなるかわかりません。
もしかすると無価値になるかもしれませんし、今の100倍になるかもしれません。
インフレ時には現預金の価値は目減りしていきます。
もしあなたが日本円の現預金しか保有していないのであれば、資産分散を検討しましょう。
物価の上昇に合わせて価格が上昇するもの。
株式や投資信託、不動産や金、そしてビットコインのような暗号資産を持つ。
経済状況の変化に対するリスク分散を目的としたアセットアロケーション（資産配分）をするのです。
もし資産全体の5％で保有していたビットコインが高騰して、資産全体の20％に膨れ上がったら、15％相当を売却して、他の比率が減った資産を買い増しします。
いわゆるリバランスというものです。
逆に暴落して1％になったら、4％買い増しして資産全体の5％に戻します。
そうすればビットコインを安く買い増しすることができます。
リバランスの頻度は人それぞれですが、年に1回程度で良いでしょう。
まだ私は保有期間が短いので、また機会があれば情報発信します。
まとめ
なにかとニュースで話題になりがちなビットコイン。
「大儲けできるかも」
と大切な資産をつぎ込むのは危険です。
かと言って全く無関心なのも時代の変化についていけません。
あなたが資産形成でお金を育てて行きたいと考えているのなら、暗号資産（仮想通貨）を総資産の5％程度まで取り入れてみましょう。
保有していて手に汗握るような感覚なら、もっと比率を落としたほうがよいでしょう。
投機目的ではなく資産形成をするのにビットコインに投資するべきか悩んでいるなら、資産のごく一部でOKです。
暗号資産を利用した詐欺も多く発生しています。
うまい話に乗せられないよう注意しましょう。
「ちょっとだけやってみようかな」
というなら、金融庁に登録された暗号資産交換業者で少額から試してみましょう。
実際に値動きを体験してみるのがオススメです。
