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善いことと悪いことがうまれるワケ――二極から無極へ

矢吹宜大

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テーマ:課題解決

「世の中には善いと悪いことがある」

ということを前提にした




幸せになるためのスキルや

開運のための方法などが

世の中に数多く出回っています。




マイナスを減らし、プラスを増やす。




一見すると

とても自然で正しい考え方

のように思えます。




しかし私は

この考え方そのものが

知らないうちに

自分の「我」を強め




自分自身の価値観の中へ

閉じ込めていく

ことになるのでは?

と思っています。

世の中にはプラスもマイナスも存在しない。



無意識に「〇」と「×」をつけてないか


起きている出来事を

ありのまま見ることは

できていません。



自分がこれまで身につけてきた

価値観や経験に照らし合わせて



「これは善い」

「これは悪い」

「これは正しい」

「これは誤っている」



と無意識に判定しています。



つまり自分にとって

都合の良いものを「プラス」とし

自分の欲や期待に反するものを

「マイナス」としています。





そして

「マイナスを踏まないようにしよう」

「できるだけプラスの状態でいよう」

と考えるほど



「間違わないようにしよう」と思い

不都合なものを恐れるようになります。



その考え方に基づいて

私たちの世界に



正解と誤り

善いものと悪いもの

敵と味方

プラスとマイナス



という二極の世界を発生させていきます。




関連記事をご覧ください

[[『問題解決をする』という考え方を捨ててみる ]]




嫌なことは、本当に「悪」なのか


たとえば、

自分の子どもや職場の後輩を

育てる立場を想像してください。




その人の将来がどうなっても

構わないと無責任であれば

好きなようにやらせて

ご機嫌でいてもらう方が

楽かもしれません。




しかし

「一緒に幸せになりたい」

「もっと成長してほしい」

「将来困らないようになってほしい」




と思うなら、ときには

相手がやろうとすることを止めたり

考え方を修正したりする

こともあるでしょう。




そのとき

関わられる側が幼く、浅識なら

「否定された」

「邪魔された」

「嫌なことを言われた」

と感じるかもしれません。




では

この関わり方を見て

あなたは「悪」と感じるでしょうか。




そこに

「マイナス」が存在しているのでしょうか。




関わられる側から

見れば不快な出来事でも




関わる側から見れば、

「成長してほしい」

「将来困ってほしくない」

という親心ともいうべき

思いからの行動でしかありません。




ここに関わる側と関わられる側に

大きな認識のギャップが存在します。







関連記事をご覧ください

[苦は“メリット”へと変換されるもの ]]




知らない間は、自分の都合でしか判断できない


ただし

ここで誤解しないでほしいです。




自分にとって

不都合な出来事を

「悪いこと」と判断してしまったり

「自分はダメだ」と否定したりする

必要はありません。




知らないことは、理解できないからです。




自分の内側で

何が起きているのかを

知らない間は




目の前に見えている

外側の出来事に

原因を求めるしかありません。





「この人のせいだ」

「こんな出来事が起きたから苦しい」

「環境が悪いからうまくいかない」




そう考えるのも

その時点の自分にとっては

自然なことなのです。




そういう状態だから

私たちは「苦」と捉えます。



現実に振り回され不安定になる女性




苦があるから、救いを求める


思い通りにならない。

努力しているのにうまくいかない。

どうしていいのかわからない。




そうした「苦」に触れるからこそ

人は救いを求めます。





「このままではいたくない」

「何かを変えたい」

「もっと知りたい」




救いを求めた時点で

すでに現状から抜け出しています。




そうやって

求めるからピッタリな

救い手(メンター)が現れる。

これは私自身の経験からも理解できます。




振り返ってみれば、

「あの苦しみがなければ

ここまで自分を知ろうとはしなかった」

ということがたくさんあります。




そう考えると

当時は「悪い出来事」だと

思っていたものが

本当に悪だったのかという

疑問が生まれてきます。


自分の考えは正しかったのだろうかと悩む女性




「困ったこと」だと思っていたものに生かされていた


少し離れたところから

人生を眺めてみると

不思議なことに気づきます。




思い通りにならない事態を

「悪」と捉えていたけど

あとから見ると




自分を成長させるために

必要な出来事だったと

わかります。




すると

「本当は困ったことなど

なかったのではないか」



という見方が生まれてきます。




すべてが自分の思い通りだったなら

気づかなかったことがある。




不都合だったからこそ

自分を見ることができた。




そう考えると

困ったことなんて実はなく

すべては自分に必要だから

起きていたこと
なんだ

と気づくでしょう。


メリットを発見した


二極から無極へ

これまで出来事に

善い・悪い

正しい・誤り

成功・失敗

得・損

という色をつけながら

生きてきました。




しかし

その色は出来事そのものに

ついているのではありません。




自分の価値観

経験

期待



恐れ

によって

自分自身がつけている色です。




そのことがわかってくると

「これは悪い出来事だ」

と思ったときに

「なぜこれを悪いと判断したのだろう」

と、自分を見ることができるようになります。




ここから

二極的な世界の見方が

少しずつほどけていきます。




善と悪、正と誤という

二つの極のどちらかに

世界を押し込めるのではなく




「ただ、この出来事が起きている」

と見ることができる。




私はこの見方を

「無極」と捉えています。




無極とは

何でも善いとすることでも

善悪の判断力を失うことでも

ありません。




出来事はただ起きているだけなのに

二極的の出来事に感じるのは

自分の価値観の投影だと知ること。




そして

その過程で自分自身を知っていくのです。




敵も味方もいない世界

敵も味方もいない世界

自分に都合のよい人を味方とし

自分に都合の悪い人を敵とする。

これも二極の世界です。




しかし

自分にとって厳しいことを

言ってくれた人によって

成長することがあります。




思い通りにならなかった

出来事を通して

新たな道が見つかることもあります。




そう考えていくと

この世には善悪や正誤の様な

〇と☓の二極の世界は存在せず

そのような極はない無極の世界に

生きている
と思えるようになる。




すべては自分の思考で

色付けしていただけ。




そして、どんな色付けをしたきたか

明らかにしてくれるために

私たちの外側は存在し

触れてくのだとわかれば




敵も味方もない

中道な無極の世界に生きている

実感できるでしょう。


AでもBでもどっちもよいことになると思えること




「苦」は人生のスーパーキノコ



私たちは

肉体を持って生きています。

だから

欲を完全になくすことはできません。





不都合を感じること自体が

悪いわけではありません。




だからこそ

私たちはこれからも

不都合な出来事に触れ

「苦」を感じるでしょう。




しかし

「苦」を捉えて二極的な発想で

もう考える必要はありません。




実相は無極であることを

知っていればいいのです。




人生は壮大なRPGだと私は思っています。

恐れや不安を抱かせるこの地球で

自分の安心領域を少しずつ広げながら進んでいく。




その中で現れる「苦」は

自分を大きく・強くするための

「スーパーキノコ」のような

ものなのかもしれません。




苦に出会ったから

自分の中にある恐れに気づく。

恐れは外にあるのではない。





恐れを直視して明らかにすれば

消えてなくなっていく。

結構しつこいから何度も繰り返して

残りかすも取り除いていく。




超えていくことで

気のせいだったことが判明して

それまで怖かったものが怖くなくなる。




こうして、自分の世界が少しずつ広がっていく。



関連記事をご覧ください

[「恐れ」の多いテーマパーク【地球の楽しみ方】 ]



地球はさながらテーマパークのようなものだ。


苦から始まる人生の醍醐味

大切なのは

「マイナスをなくそう」

とすることではありません。




「プラスだけを増やそう」

とすることでもありません。




悪い出来事だと思ったとき

「私は、なぜこれを悪いと思ったのだろう」

と自分を見ること。




間違っていると思ったとき

「私は、何を基準に間違いだと判断したのだろう」

と自分を見ること。




そうやって

自分を明らかにしていくことを

ただ淡々とやっていきたい。




自分を明らかにしていくことは

呼吸をするのと同じように

理由はなく、目的や動機があるわけではない。




生きることそのものではないかと

私は思っています。




「実は、自分はずっと生かされていた」

という感謝や喜びがそこにあるはず。




二極の世界の中で

苦を避けようとするのではなく

苦を通して自分を知り

自分の世界を広げていく。




それこそが

生きることの醍醐味なのでは

と思ったりします。




人生上味わう「苦」とは敵ではなくて

私を大きく・強くしてくれる

「スーパーキノコ」なのではないか

と思うようにしよう。




関連記事をご覧ください

[幸せになろうとするから苦しくなる ]




人生が変わるきっかけは

外を変えることではなく

自分の見方に気づくこと

から始まるのかもしれません。




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この話に興味をもたれた方はこちらもご覧ください。


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矢吹宜大(人材育成コンサルタント)

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経営者の無意識の思考OS(思い込み)を捉えて、アップデートすることで、組織が自律的に動き出す状態へ導く専門家です。再現性の高い変化を実現する支援に強みがあります。

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