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コラム
ダイヤモンド三番目のC【クラリティ】って?
2010年12月5日 公開 / 2014年7月4日更新
さて、今日は昨日の「カラー」に続いて、三番目のC「クラリティ」についてです。
クラリティとはダイヤモンドの透明度を表します。世の中同じ人が二人といないように、一見同じように見えるダイヤモンドも実は一つひとつ違っています。そして厳密にいうとほとんどすべてのダイヤモンドにインクルージョン(内包物)や外部にブレミッシュと呼ばれる微細なキズがあります。クラリティのグレードはそれらの数、大きさ、色、位置によって決められます。適切な照明下で10倍に拡大され専門家による検査を受け、下記のように鑑定されます。
FL:フローレス
10倍の拡大でブレミッシュもインクルージョンも確認できない。
IF:インターナリーフローレス
10倍の拡大でインクルージョンが確認できず、かすかなブレミッシュのみ。
VVS1&VVS2:ベリーベリースライトリー
10倍の拡大で発見が困難な微細なインクルージョンが認められる。
VS1&VS2:ベリースライトリー
10倍の拡大で発見がやや困難な軽度のインクルージョンが認められる。
SI1&SI2:スライトリー
10倍の拡大で発見が容易なインクルージョンが認められる。
I1&I2&I3:インパーフェクト
ダイヤモンドを上面から見て肉眼で見えることがある顕著なインクルージョンがある。I3ではダイヤモンドの耐久性にも影響をおよぼすことがある。
と、上記のように分けられますが、グレードが下がるにつれて、一つのグレードの幅が広がってきます。FLやIFに評価されるダイヤモンドの範囲は非常に狭いですが、SIやIクラスは幅がかなり広くなります。
上のグレードほど希少価値は高いですが、たとえ内包物があったとしても、輝きに影響を与えない程度のものであれば、ダイヤモンドの美しさを損なうことはありません。ダイヤモンドの輝きに影響しない程度というと、VS2以上をお選びになれば肉眼で内包物を発見するのはまず困難ですし、ダイヤモンドの輝きに影響を及ぼすことも全くと言ってよいほどありません。またよくチェックされたものであれば、SI1でも大丈夫だと思います。
他の要素が同一だとするとFLやIFのダイヤモンドとVS2のダイヤモンドの輝きはほとんど遜色ないといってよいと思います。FLやIFはその希少性にこそ価値があります。
さて、次回は4Cの四番目のC「カット」についてお届けします。
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