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『創業融資は受けるべきか』 …無担保無保証の創業融資を上手に活用しましょう。

2023年2月1日

テーマ:銀行融資・補助金

コラムカテゴリ:ビジネス

創業融資は受けた方が良いか?それとも出来るだけ自己資金で
頑張る方が良いか?というご質問にお答えします。

「借金をしてまで事業をするつもりはない。自己資金で創業し
てダメだったら潔く事業をたたもう。」と固く誓っているなら
ば、創業融資は受けなくてよいと思います。しかし、「まずは
自己資金で頑張ろう。もしそれでダメなら融資を受けよう。」
と考えているならば、今すぐに創業融資を受けた方が良いです。

■ 創業融資は創業時が一番借りやすい。
創業の殆どは計画通りにいきません。当面は赤字が続くのが一
般的ですので、計画どおりに行っていない実績が露呈する前、
創業直後に融資を申し込んだ方が通りやすくなります。使う使
わないは別として、一番借りやすい創業時に融資を受けて手元
に資金を置いておけば、計画通りに自己資金で立ち上がらなか
った時の選択肢を増やすことができます。

■ 資金力があった方が新規事業は成功しやすい。
創業後に事業の継続を断念せざるを得ない最大の理由は、資金
が切れてしまうことです。多くの創業者は、事業が軌道に乗る
まで悪戦苦闘を強いられます。そのような状況の中で上手く行
きそうな兆しが現れたとしても、その時点で資金が切れてしま
えば終わりです。資金はより長く粘る時間を与えてくれますの
で、資金力があった方が創業は成功しやすくなります。

借入の必要性は理解できたが、どうしても借金のネガティブな
イメージが拭えない方も多いと思います。借金は悪という社会
的な共通認識があると感じますし、借金をしてはいけないと直
接教育を受けた方もいらっしゃると思います。しかし、経営者
になるなら、個人の遊興費と事業のための借入は分けて考えて
いただきたいです。遊ぶためにお金を借りることは当然賛成で
きませんが、新たな需要や雇用を生む可能性のある新規事業に
挑戦するため、他人のお金を活用することは社会的にも大変有
意義なことです。

国にとっても開業率は大変重要な指標であり、創業を後押しす
るため、日本政府も様々な施策を打ち出しています。その中で
最も重要な施策は、日本政策金融公庫の創業融資が無担保無保
証になったことです。

従来の創業融資は、経営者が個人保証を入れていたため、借入
の必要性や経営者のマインドを理解して融資を受けたとしても、
事業に失敗してしまえば個人で大きな負債を負ってしまうとい
う事実がありました。しかし、現在は個人の保証はありません
ので、事業に失敗しても個人が負債を負うことはありません。

無担保無保証制度により創業融資を利用するハードルは大きく
下がりました。上手に活用して創業を成功させましょう。

○金融機関対応に関するご相談は、銀行融資プランナー協会
 正会員事務所にて承っております。お気軽にご相談ください。

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■お問い合わせ先
【 石田雄二税理士事務所 info@kaikeisanbo.com 】

この記事を書いたプロ

石田雄二

会社設立と銀行融資のプロ

石田雄二(石田雄二税理士事務所)

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