コラム
中小企業における財務の強化方法その1
2017年2月9日
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『中小企業における財務の強化方法その1』
…どんぶり勘定から脱却するため試算表を毎月作成しましょう。
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殆どの中小企業が財務管理に改善の余地があると感じます。財
務管理が弱いと、自社の財務状況を金融機関に正確かつタイム
リーに伝えられないため、本来融資を受けられる業績であって
も、融資を断られる場合があります。融資をスムーズに受けら
れなければ、成長の機会を逃す、資金が詰まる、という危機に
陥りますので、財務管理は強い方が安心です。
財務管理強化の第一歩はどんぶり勘定から脱却することです。
通帳の残高を見ながら感覚的に経営するのではなく、財務数値
に基づいて経営判断を下した方が、より正確な経営判断を下す
ことができます。
正確な財務数値を把握するには、月次試算表が必要です。試算
表を見れば、キャッシュの動きだけでは分からない「利益」と
「資産・負債」の状況が分かります。
どんぶり勘定が引き起こす問題の代表的な事例をご紹介します。
■ 実は赤字だが資金繰りが回っているため気付かない。
本当は赤字に気付いているのかもしれませんが、赤字を直視し
ないことによって対策が遅れます。赤字を改善する努力よりも、
借入で資金繰りをごまかすことを優先し続けると、必ず最後に
資金が行き詰ります。
■ 無駄な資金繰りに時間を費やしている。
取引条件によっては黒字でも資金繰りが苦しくなります。黒字
ですので融資を容易に受けることができ、資金繰りの苦労から
も簡単に解放されますが、それに気付かず資金繰りに多大な労
力をかけています。
■ 融資を受けられるタイミングを逃している。
6か月前なら融資を受けられたというケースです。本当に良く
お見受けします。融資はいつでも受けられる訳ではありません
ので、財務状況をタイムリーに管理し、一番借りやすい時に借
りておくのが鉄則です。資金が必要なのに融資を断られて困っ
ている企業様の半数は、過去に資金調達のタイミングを逃して
います。
他にもたくさん事例はございますが、お伝えしたいのは、「試
算表」を毎月作成することの重要性です。あらゆる財務的な判
断は試算表を基に行われます。財務強化の第一歩として、試算
表を毎月作成できているかどうかをご確認ください。
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