『年商対比で、今より10%多くの運転資金を持ち続けることをご提案します。』
円安が進んでいます。円安にはメリットもありますが、当然デ
メリットもあります。中小零細企業には、原材料の価格が上昇
するデメリットがあります。対応しなければなりません。
また、国策として物価の上昇が謳われています。年率2%が目標
です。
延期されましたが、消費税は10%になります。
自社の商品やサービスの値段を上げざるを得ない局面が続きま
す。物価上昇トレンドに、上手に適合してください。
■価格転嫁してください。
原価が上昇すれば販売価格に転嫁する、これが常道です。
・(×)価格に転嫁できるかどうかで悩む。
・(○)どうすれば転嫁できるかで悩む。
後者で悩んでください。
○原価・仕入れ価格が上昇しても売価に転嫁できない、と結論
付ける経営者は少なくありません。これは安易すぎます。思考
放棄です。また、消費税の増税分すら上乗せできない、これは
重症です。
○価格に転嫁しても、売上(利益)を落とさない方法を探す、
こう考えるべきではないでしょうか。
原価・仕入れ価格の上昇を売価に転嫁しながらも、売上(利益)
を落とさない方法を考える、このためには相応の努力が必要で
す。A案、B案、C案、それらの組合せなど、創意工夫と知恵が必
要です。
■価格転嫁する、この選択をすることで、付加価値アップの必
然性が生まれます。
当面続く物価上昇局面において、価格転嫁を前提に創意工夫を
重ねていく会社様と、価格転嫁できないことを前提に創意工夫
を怠る会社様に分かれてしまうのでしょう。
○価格への転嫁は付加価値アップの試練を与えます。
商品やサービスへの創意工夫が求められます。
○価格の据え置きは、付加価値アップの意欲を奪います。
コストに対する過度の忍耐から、知恵の創造・付加価値アップ
は生まれません。
5年後・10年後、前者と後者には大きな差が生まれます。
■過去におけるこの考え方の差が、現時点の企業の優劣に表れ
ています。
価格の上昇に消極的な判断を続けてきた会社は、付加価値アッ
プへの挑戦を怠り、結果、値段を上げると売れない実態を余儀
なくされています。
一方、価格の上昇に積極的に取り組んできた会社は、それに見
合う付加価値アップへの挑戦を繰り返してきました。結果、値
段を上げても売上を落とさない企業力を構築できています。
■自社の過去を振り返り、今後の価格戦略を構築してください。
1.原価や仕入れ価格の上昇分は、確実に価格転嫁してください。
2.今後の消費税増税分は、そのすべてを価格に転嫁してください。
3.価格転嫁するために、様々な創意工夫を行ってください。
この創意工夫こそが経営そのものです。
4.価格を上げることに積極的な経営を行ってください。
価格転嫁を行わない消極的な経営ではなく、より良いものを創
り出して単価アップを狙う経営を目指していただきたいと思っ
ています。後者の方が上手くいくことを、少なくとも歴史と統
計は証明しています。
この機会に、自社の価格政策についてもご再考いただければ幸
いです。
※価格政策、利益を確保するための数値計画作り等についても
ご相談ください。
当事務所は、『貴社の
財務部長代行』を廉価でお引き受けいたします。
■お問い合わせ先
【 石田雄二税理士事務所 info@ishida-accounting.com 】