コラム
数字に強い社長?
2014年8月1日
「経営者は数字に強くなくてはならない!」と良く言われますが本当でしょうか?
そもそも「数字に強い」とはどう言った意味でしょうか。「数字に強い」とは、計算が速いとか、
多種多様な公式を操ることが出来ると言った「計算する力」の事を言っているのでしょうか?
私は、算数レベルの知識があれば、特段経営に支障は無いように思います。
もちろん中には、「投資効果を測るために、NPV関数を用いて正味現在価値を算出する・・・」
などと言う経営者の方もおられるかもしれませんが、どうしても必要であれば会計事務所に依頼
すれば事足ります。
暗算が苦手ならば電卓がすばやく答えを出してくれます。簿記の得意な社員が帳簿をつけてくれます。
社労士さんが給与計算をしてくれます。税理士さんが決算書を作ってくれます。
経営者自らが計算しなくても、文明の利器や人材を上手に活用して、経営に必要な情報を収集
する事が可能です。経営者に必要なものは、正しい経営判断を下すために、収集した情報を読み解く力です。
「数字に強い」とは、「数字を読み解く力」の事を言っているのだと思います。
むしろ国語力です。経営者は、財務諸表を作れなくても問題ありませんが、出来上がった財務諸表
に書かれていることを理解する読解力は絶対に必要です。
経営者は財務諸表をなぜ読めなくてはいけないのか。
それはスポーツをするときにルールを覚えるのと同じことです。
「経営の善し悪しは財務諸表で表される」というルールの中で経営を行っているのですから、
経営者は最低限ルールを知らなくてはいけません。
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