製造業における熟練技術の要素とは?熟練技術の伝承のための取り組みとは?
皆さんは、国民的アニメ「ドラえもん」をご存知ですね?
主人公・のび太くんは、困ったことがあると、いつもドラえもんに頼ります。そして
ドラえもんは四次元ポケットから、のび太くんの様々な要望に応える「ひみつ道具」
を取り出します。
実は、この 「ドラえもんのひみつ道具」とDX(デジタルトランスフォーメーション)
には、共通点がある のです。
ビジネスの世界において、DXとは、デジタル技術を活用して、企業のビジネスモデル
や業務プロセス、組織文化などを変革し、顧客体験を向上させることを指します。
ドラえもんが、のび太くんの「あんなことできたらいいな、こんなことできたらいいな」
という要望を叶えるように、 DXは、顧客の「困った」を解決し、より良い顧客体験を
提供するための魔法の道具 と言えるでしょう。
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(あなたの会社のドラえもんポケットはどんなポケットですか?)
トラスコ中山の事例に見る「ドラえもん型DX」
機械工具卸売業のトラスコ中山の事例を見てみましょう。同社の中山社長は、DXをドラ
えもんのひみつ道具に例え、顧客の要望に応え、課題を解決する重要性を語っています。
かつて、顧客は電話やFAXで注文するのが一般的でした。しかし、「もっと早く簡単に
注文したい」という顧客の要望に応える形で、トラスコ中山はWEB注文システムや
「MROストッカー」というサービスを開発しました。
MROストッカーとは、顧客の職場に設置した棚に、必要な工具を常備しておくサービス
です。顧客は、必要な時にすぐに工具を使うことができ、在庫管理の手間も省けます。
これはまさに、ドラえもんがのび太くんの要望に応えて「ひみつ道具」を出すように、
DXによって顧客の「困った」を解決し、利便性を向上させた好例と言えるでしょう。
DX成功の鍵は「顧客視点」と「実現力」
しかし、DXを成功させるには、ドラえもんのように、ただポケットから道具を出すだけ
ではいけません。
顧客の要望を正しく理解し、それを実現可能な形にするための 「顧客視点」と「実現力」
が必要となります。
トラスコ中山は、SAPジャパンというパートナー企業と協力し、顧客の要望を丁寧に
ヒアリングしながら、実現可能なシステムを構築していきました。
これは、 DXを成功させるためには、社内外の協力体制や適切なパートナー選びが重要
であることを示唆しています。
まとめ
ドラえもんのひみつ道具のように、DXは顧客体験を向上させるための強力なツールです。
しかし、DXを成功させるには、顧客視点と実現力、そして適切なパートナーとの連携が
不可欠です。
「ドラえもん型DX」を目指し、顧客を「ハッピー」にするサービスを生み出していきましょう!