多品種少量生産における標準作業手順書の作成と運用のPDCAサイクル
作業ミス防止対策の限界はいったいどこにあるでしょうか?
不良率10ppmを実現させることは可能でしょうか?
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(多品種少量生産工場で利益を上げるには?)
下の表は人的ミス(ヒューマンエラー)の要因分類です。
一般に、ヒューマンエラーの60%は教育訓練、管理のしくみのレベルアップで避けられる
と言われています。
しかし、教育訓練でも減らないミス(ポカミス)は40%を占めており、このポカミス
対策を以下に行うかが、品質向上の重要なポイントとなっています。
人は、適度な緊張感をもって仕事をしていても、1000回に3回、必ずミスをする。
そのミスに気がつかず、流出させてしまう見落としのミスが、1000分の3あり
これを掛け合わせると100万分の9となります。
この100万分の9がポカミス対策の限界と考えられます。
3/1000×3/1000=9/100万回
ポカミスによるトラブルの確率を100万分の9以下にすることは極めて困難で、大量生産
のメーカーの品質管理では、10PPMが品質管理の限界と考えられています。
しかし、多くの企業は、ヒューマンエラー全体の40%をポカミスで占めており、まだまだ
十分改善する余地あると考えられます。
ポカミスをなくす手っ取り早い方法は「ポカヨケ」です。
検査治具や組立治具などが代表的なポカヨケツールですが、多品種少量生産工場では、
いちいち製品ごとにポカヨケ治具を作っていては大変非効率となってしまいます。
ポカヨケの考え方をもっと広げ、「ソフトポカヨケ」対策を講ずる必要があります。
下図の特性要因図に、ポカヨケ対策をまとめました。
<解説記事>
★ヒューマンエラー(作業ミス)要因を4つに分類する
★ポカミスを予防するエラープルーフ化の進め方
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