自分を変えるしかない
人間国宝 大倉源次郎(能楽小鼓方大倉流十六世宗家)さんが、月刊誌「致知」の中で、
「人間の成長は螺旋状になっている」
と語られています。
私は、これまで、「人の成長は、身体の成長曲線のように、右肩上がりの線のように時間と共に成長していくもの」と捉えていました。
人生山あり谷ありがあるので、直線的に成長することはないけれど、時間と共に成長し続けるものと信じていたのです。
この螺旋状という考え方は衝撃的でした。
失敗して落ち込む事があります。これをマイナスと捉えて、「私の人生は終わった。」などと追い込んでしまう事があっても、実はその体験が、自分の成長に役立っていて、決してマイナスではないのです。
効率が悪いと思いながらも、遠回りする事がありますが、これも決してマイナスではなく、その遠回りが成長には必要なのです。
私たちは、目の前の出来事に一喜一憂してしまいますが、起きる出来事全てが、自分の成長に役立っているのです。決して辛い事や苦しい事がマイナスではありません。逆に楽しみや喜びが決してプラスとは限りません。
どのように自分の成長と結びつけるかは、自分次第です。
人の成長が螺旋状であると考えれば、苦しさや辛さも受け入れる事ができます。
なぜならば、
「今は、これが自分の成長には必要なんだ。」
と、受け止める事ができるからです。
このように考えれば、自分の人生を諦めない限り、成長し続けることになります。
そして、この歩みを止めないで、成長し、生き続けることに何か本当の意味があるのだろうと思います。
自分の成長に関わる全ての対象(人、もの、場、情報、お金など)に感謝し、生かしてもらっている事に感謝し、生きる努力をつづけたいと思います。
この努力は、自分が生きている意味を見つける努力にもなります。