感情的に話す癖
離婚を考えている夫婦と関わる機会が増えています。
まるで、「もっと、人間を理解しなさい。」と、宿題を与えられている感じがします。
些細な思いや行動のズレが、たまりにたまって、我慢が出来なくなり、爆発して、離婚を切り出すパターンが多くあります。
元々違う二人が、一緒に生活を始めれば、必ず自分との違いが目につくことは、当たり前です。
相手を思う気持ちがあるから、お互いに我慢して毎日を過ぎしてきたにも関わらず、相手を思う気持ちとは、別の「自分を思う気持ち」が優先されて、合わないから離婚するというのは、とても勿体無いと思います。
誰の心の中にも「相手を思う気持ち」もあれば、「自分を思う気持ち」もあります。
優劣をつけて、どちらかを選択するということであれば、当然自分が大事だから、「自分を思う気持ち」を選ぶ気持ちが強くなり、結果として、離婚せざるを得ないことになってしまいます。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。
自分を思う気持ちの大半が、「自分が大事にしている価値観」を優先している感じがします。
本当の自分ではなく、自分=価値観となっている自分のように映ります。
・家族への想い
・生活への思い
・仕事への思い
・物やお金、情報への思い など
価値観の違いを離婚の理由に話される方がほとんどです。
価値観は、過去の自分が体験を通して、身につけた大事なものです。
その時々の出来事を通して変化することもあれば、強化されることもあります。
つまり同じ価値観であっても常に変化していて同じものではありません。
結婚して、新たな価値観を作り出す努力をすれば、我慢することもなければ、夫婦間でトラブルを起こすことも随分と少なくなります。
パートナーとの価値観の違いがあるからこそ新しい価値観を作り出せるのです。
我慢していても作り出すことはできません。
自分の価値観を言い放っても作り出すことはできません。
お互いの違いを認めながら、新しい価値観を作り出す努力をしていなかった結果が、離婚にまで一気に発展している感じです。
切羽詰まったギリギリのところでの相談ですが、私とのカウンセリングは、相手を理解し、新しい取り組みを始める第一歩が、カウンセリングの機会になっているようです。
価値観と自分を切り離して、本当の自分が何を求めているのか、相手が何を求めているのかを知る機会になっているようです。
山あり谷ありの人生です。谷底にいる今だから、もう這い上がるしかありません。
未来を作る気持ちが、今を変える事になります。
幸せな人生を二人で歩んでほしいと願うばかりです。