感情ではなく、意思が判断する
少子高齢者が進み、地域での支え合いが、益々必要になっているにも関わらず、自治会員や老人クラブ、子ども会の会員数の減少傾向が、続いています。
どの団体においても、「今をどうするか」に焦点が当たり、「未来に投資する」という考え方が弱いように感じます。
これは、利己心と利他心との関係によく似ているように思います。
未来への投資は、「自分のために」というよりは、「他人のために」という部分が強くなります。
「今をどうするか」は、自分に直接かかわる事が多く、自分のためにする事が多くなります。
本来、私たちには、両方とも備わっているのですが、どちらかというと今の時代は、「自分のために」が強調されている時代のように思います。
ボランティア活動が盛んになってはいるものの、特別な活動ではなく、日々の生活の中にも、「利他心」を働かせる場面はいくらでもあります。
焦点の当て方一つで、「利他心」になります。
互いに気持ちよく生活するための生き方は、「相手のため」になる事があります。
・順番を守る
・決まりを守る
・礼儀を尽くす
・感謝の気持ちを伝える
・思いやりのある言葉をかける
・ゴミを拾う
・募金する
よく「自分にしてもらいたい事を他人にしなさい。」「自分がされたら嫌なことは、他人にしないでおこう。」などと言われますが、まさにこれらの行動は、「利他心」があるからこそできることだと思います。
「他人のため」に行動した後に感じる、気持ちよさや充実感、満足感などが、「利他心」を育む原動力になるように思います。
よく、自らゴミ拾いをする人は、ゴミを捨てないと言われます。
まずは、行動が必要かと思います。
すでにしていることも多いと思います。
自分にできることを増やすことが、「利他心」を高める事につながります。