本気は伝わる
あさイチで「子どもとの接し方」を取り上げた番組がありました。
子育てで悩みを抱える保護者の方にとって、とても役立つ具体的な声かけがあり、参考になったのではないかと思いました。
具体的になれば、なるほど、実際の生活に直結するため、使いやすくなります。
「それなら、こんな場面では、どんな言葉がけがいいのかな?」
と、色々な声かけを教えてもらいたくなります。でも、それは、大変な事ですし、応用がきかない言葉かけになってしまいます。
我が子に合った言葉かけを自ら考えて対応するところに価値があります。
そのためには、子どもにとって、どんな存在なのかを自分の在り方を意識する事が大事だと思いました。
番組では、「子どもにとって親が、安心安全な存在で、いつでも避難できる居場所になっているか。」と問われたことになります。
子どもが安心安全できる「言葉かけ」になっているだろうか。
子どもの成長を温かく見守っているだろうか?
我が出て、思い通りにしようとしていないだろうか。
適切な指示をして、健全に育つ方向に成長を促しているだろうか?
と自分に問い続ける事が重要だと思いました。
思い通りにしたいと思うと、どうしても感情が動き出します。
思い通りに動かないとなると、どうしても感情が動き出します。
子どもにとって近すぎる距離になり、安心安全な距離ではなくなっています。
番組では、「安心感の輪」と子どもの側から親子関係をうまく説明していましたが、この安心安全な距離を考える時、親の側から親子関係を見る事もできます。
私は親子関係は、空を舞う凧と凧を操る人との関係に似ていると思います。
糸を持つのが親であり、空を舞う凧が、子どもです。
糸の長さの違いが、空を自由に舞う広さの違いになると思います。
糸が短すぎると、大空を自由に舞う事はできません。
信頼という糸で結ばれ、広い世界を舞う凧をみているのは、とても楽しいものです。
長い糸で結ばれた親子であれば、子どもは広い世界を舞う事ができます。
短い糸から始まり、次第に長くしていきます。でも、決して凧から目を離すことはありません。危ないと思えば、いつでも糸をたぐり寄せる事もできます。
広い世界を自由に舞うための準備が子育てのように思います。