視点を広げる
子どもが育って独り立ちするように日々子育てに励んでいるお母さんの力になろうと助言をする事があります。
目の前に起きる出来事に、対応しながら子育てをしていると、その時々に瞬時に判断し、即行動に移す事が多くなります。
じっくり考えて行動する時間は、なかなか作れないのが、現実です。
目の前にいる子どものために今何ができるか判断し、行動するしかありません。
後からもっとよい方法があったかもしれないと思う事ばかりで、試行錯誤を繰り返すのが、子育てだと考える事ができます。
一方、たまにしか関わらない父親は、母親とは異なる見方になります。
子どもと母親との関わりを客観的に眺めながら、問題点を見つけたり、助言をしたりする事になります。これも子育てにつながります。
毎日忙しい中精一杯関わっている母親からするとその助言は、気に入らないものになる事が多いようです。
子育ては、夫婦二人の共同作業ですが、ここが難しいところです。
子育ての元になるのが、夫婦それぞれが幼い頃に両親から育てられた子育てです。
夫婦間でも、子育ての元が異なるため、共同作業と言っても、同じ育て方になる事は難しいものです。
子育ての考え方の違いを埋めようと、夫婦で話し合いの場を設ける事も大切ですが、多様性の時代ですので、それぞれの違いを認め、補い合う事ができれば、子どもは、豊かに育つ事になります。
子育ては、子どもが生きていく上で役立つ習慣を身につけさせる事になります。
習慣ですから、繰り返しの体験が大事になりますが、それだけではなく、強い衝撃の体験も役に立ちます。
この両方が、夫婦二人で補い合っていると考えるとそれぞれの役割がみえてきます。
機関銃にように何度も何度も打ち続ける事も、大砲のように強い衝撃を落とす事も役立ちます。
身につける習慣は、日常生活を送るために必要な行動習慣と物事の見方考え方になる思考習慣になります。
子育ては、夫婦のそれぞれが身につけている行動習慣と思考習慣の違いを気づく事にもなります。
お互いを理解し合う姿勢が、子どもに伝わる事が、多様性を子ども自身が体験するよい機会になります。
そして、互いの理解は、愛そのものです。
愛し合う両親の姿を見て子どもは、愛に包まれた幸せを感じる事になります。
夫婦円満が、子どもにとって豊かさになります。