「生きる」を学ぶ
私たちは、思い通りに事が進まない時に、他人のせいにしたり、事情のせいにしたりする事があります。特に重要な事に対しては、責任を取りたくないので、その傾向が強いように思います。
このことは、NLP心理学でよく扱うニューロロジカルレベルで説明する事ができます。
ーニューロロジカルレベルー
人間の意識レベルを体系化したモデルのことです。コミュニケーションや心理療法におけるアプローチ技法として知られています。
ニューロロジカルレベルでは、人間の意識レベルを以下の6階層(レベル)に分けて分析します。
レベル1:環境
レベル2:行動
レベル3:能力
レベル4:価値観
レベル5:自己認識(セルフイメージ)
レベル6:スピリチュアル・・・(自分を超えたレベル)
レベル2以下は、全て自分に関わっていますが、レベル1だけが、自分の外になります。
例えば、
・みんなやっている(知っている)
・時間がない
・物が足りない。(お金がない。)
・時期が悪い。 など
が、それに当たります。
自分の人生、言動や能力、価値観、自分のあり方などは、全て自分に関わりがあります。
レベルが上がるにつれて、責任の感じ方は、強くなります。
環境レベルに責任を取らせれば、自分とは無関係なので、責任を感じることはありません。これは、自身の安心安全を確保するために脳が働いているからです。
つまり、自分の意思とは異なり、無意識に行う「反応」になります。
出来事があっての反応ですから、出来事を受け入れるだけで、何も変えることはできません。
もし、出来事そのものを変えたいのであれば、自分の外ではなく、内側に焦点を当てる必要があります。
例 夫婦喧嘩 相手が悪い(相手が変わらないから悪い) ※環境レベル
→私の言い方が悪かった。(行動レベル)
→私が、〜をしたから悪かった(行動レベル)
→私の配慮が足りなかった(能力レベル)
→私の思い込みだった(価値観レベル)
→私が悪かった(自己認識レベル)
これは、子育てでも、仕事場のトラブルでも同様です
相手に不満をぶつけても解決しません。
相手を変えるには、かなりの労力が必要です。
そのことを思ったら、自分を変えた方が、早くて楽です。
もし、変えることに抵抗があるとすれば、それは、自尊心や見栄など自分の心とつながりがきっとあるはずです。
この心を見つめるだけでも素晴らしい取り組みだと思います。
相手も刺激に反応している事が多いので、刺激が変われば、相手の反応も変わります。