言葉だけでは
21世紀は、心の時代と言われて久しいけれども、果たしてそうなのだろうかと疑問を持つ今日この頃です。
変化の激しい時代に乗り遅れないように必死で喰らいつき、多様性の時代と言われ、多様な価値観を受け入れることに戸惑いながら、周りに振り回されながら生きているのが、今の私たちのように思います。
働き方改革もその1つです。
今までに経験したことのない事が、次々と起きているため、ストレス過多となりながらも、必死に生きている感じがします。
このストレスを発散させるために、多くの時間を費やしているのが、今の私たちではないでしょうか。
私は、「感情の時代」ではないかと思います。
感情のコントロールに焦点が向いた時、初めて心の時代がやってくるように思います。
自分の思いを伝えやすくなっている反面、それを受け取る側が、うまく受け取れず、葛藤を生み、苦しんでいるようにも見えます。
感情のコントロールがうまくできれば、相手に感情をぶつける事が少なくなり、穏やかな生活を送る事ができるように思います。
夫婦間のトラブルも、感情のコントロールがうまくできれば、冷静に相手の言い分を聞きながら、一緒に問題解決にあたる事ができます。
また、子育てについても同様です。思い通りに動いてくれないと感情が高ぶった状態では、冷静に対応できません。感情をコントロールして、冷静になった時、広い視野に立った子育てができます。
家族、地域、仕事でも同様です。
辛い(嫌な)出来事と出会った時、感情が湧き上がるのは当然です。受け入れるしかありません。
ただし、これに流されるのではなく、意思を使って制御すると冷静さを取り戻すか事が、可能となります。
・感情が湧き上がった時に、深呼吸をし、感情の高ぶりを抑えます。
・感情が湧き上がった時に、その場から離れます。
・感情が湧き上がった時の自分を観察します。
どれもすぐにうまく使えるようになるとは限りません。
これも繰り返し、失敗を重ねながら、少しずつできるようにするしかありません。
感情が湧き上がった時の自分を観察すると、いろいろな自分が見えてきます。好きな自分だけでなく、嫌いな自分も見えてきます。エゴまみれの自分、清く正しく誠実に生きようとする自分も見えてきます。
ここに焦点が当たるようになったとき、「心の時代」が、自分にやってきたと実感できると思います。