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コラム

心の時代

2024年4月14日

テーマ:生き方

コラムカテゴリ:くらし

 21世紀は、心の時代と言われて久しいけれども、果たしてそうなのだろうかと疑問を持つ今日この頃です。

 変化の激しい時代に乗り遅れないように必死で喰らいつき、多様性の時代と言われ、多様な価値観を受け入れることに戸惑いながら、周りに振り回されながら生きているのが、今の私たちのように思います。
 働き方改革もその1つです。
 今までに経験したことのない事が、次々と起きているため、ストレス過多となりながらも、必死に生きている感じがします。

 このストレスを発散させるために、多くの時間を費やしているのが、今の私たちではないでしょうか。

 私は、「感情の時代」ではないかと思います。

 感情のコントロールに焦点が向いた時、初めて心の時代がやってくるように思います。

 自分の思いを伝えやすくなっている反面、それを受け取る側が、うまく受け取れず、葛藤を生み、苦しんでいるようにも見えます。

 感情のコントロールがうまくできれば、相手に感情をぶつける事が少なくなり、穏やかな生活を送る事ができるように思います。

 夫婦間のトラブルも、感情のコントロールがうまくできれば、冷静に相手の言い分を聞きながら、一緒に問題解決にあたる事ができます。

 また、子育てについても同様です。思い通りに動いてくれないと感情が高ぶった状態では、冷静に対応できません。感情をコントロールして、冷静になった時、広い視野に立った子育てができます。

 家族、地域、仕事でも同様です。

 辛い(嫌な)出来事と出会った時、感情が湧き上がるのは当然です。受け入れるしかありません。
 ただし、これに流されるのではなく、意思を使って制御すると冷静さを取り戻すか事が、可能となります。

 
 ・感情が湧き上がった時に、深呼吸をし、感情の高ぶりを抑えます。
 ・感情が湧き上がった時に、その場から離れます。
 ・感情が湧き上がった時の自分を観察します。

どれもすぐにうまく使えるようになるとは限りません。

 これも繰り返し、失敗を重ねながら、少しずつできるようにするしかありません。

 感情が湧き上がった時の自分を観察すると、いろいろな自分が見えてきます。好きな自分だけでなく、嫌いな自分も見えてきます。エゴまみれの自分、清く正しく誠実に生きようとする自分も見えてきます。

 ここに焦点が当たるようになったとき、「心の時代」が、自分にやってきたと実感できると思います。

この記事を書いたプロ

須田敏男

長年にわたる小学校の教頭の経験を活かした家庭支援のプロ

須田敏男(あすなろ教室)

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