生活リズムを取り戻す
春休みの子ども預かりでは、親さんの都合により、出席するメンバーが日替わりで変わります。
その日のメンバーの構成によって、個々の動きが、異なる事がよくわかります。
いつもは、フォロアーでいる子がリーダーになったり、おとなしい子が、活発になったりと、一人ひとりの役割や動きが変わります。
まるで場に応じた自分を演じているように見えます。
メンバーの動きが違うため、その日その日によって、落ち着いた場になったり、活発な場になったりと場の雰囲気も変わります。
このことを考えると、人は、場によって、どのようにでも変化できる存在のように感じます。言い換えれば、どのようにでも変化できる可能性を秘めた存在で、いつも現れている自分は、自分ではないかもしれません。
人は、場によって作られ、場で作られた役割を精一杯演じているのかもしれません。
これは、子どもの世界だけの話ではなく、私たちの生活そのもののように思いました。
私たちは、一人の人間であっても、いろいろな顔を持っているように、場に応じた自分を演じています。
ある人は、母親であったり、妻であったり、一人の女性であったり、一人の職業人であったりします。
その顔一つでも、厳しい顔もあれば、優しい顔もあり、一つではありません。
その場に応じて、必要な時に必要な顔を持ち出しています。
このように考えると、精一杯今を生きる事が、とても大事な事のようにおもいます。
それぞれの場でお互いに持っている力を十分に発揮できれば、素晴らしい場が出来上がります。そして、十分に生かされる事で充実感を味わう事もできます。
どんなに苦しい場であっても、その場にいる以上、自分の役割を果たす使命があるのかもしれません。
「なぜ私が苦しまねばならないのか。」ではなく、「他ではない、私だから、苦しまなければならないのだ。」と、考えると取り組み方も変わってくるように思います。
一人では生きられず、常に場の中で生かされている私たちの運命かもしれません。
子どもたちを見ながら、そんな自分を大事にし、今を精一杯生きたいと思いました。