見方考え方を変える

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 思い通りに事が進まない時、その原因を探します。
私たちは、その原因を人間関係や状況など、自分の外に求める事が多いように思います。
 子育てを考えても、子どもが思い通りに育たないと、子どもに原因があるのではないか、障碍があるのではないかと疑って、病院へ行くケースもあります。

 しかし、原因を自分の内側にないかと疑ってみると、見え方が違ってきます。

 サングラスをかけて世界を見ると、サングラスの色を通した世界が広がっています。
 色つきのサングラスであれば、日常の色とは異なるため気づきやすいのですが、無色透明なサングラスであれば、気づく事はできません。

 実際には、そんなサングラスで世界を見ているのが、私たちの現実なのです。

 たとえば、
「苦手だ。」と思えば、苦手になります。
 「苦手」だから、できるだけ避けて、関わりを少なくします。そして、関わりが少なくすると、益々苦手になります。
 人でも仕事でも同じです。
 この思い込みが、関係を鈍らせてしまいます。

 物事にはいろいろな側面があります。苦手もその一つですが、それだけではないと見方を広げると、苦手意識を弱める事ができます。また、苦手を逆手にとって、克服すれば、世界が広がるととらえることもできます。

 このように、物事に柔軟に対応する事ができれば、かなり取り組み方を前向きにする事ができます。

 思い通りに進まないのは、思い通りに進まないようにしている自分かもしれません。

 ただ、厄介な事に、感情が邪魔をしているのです。
苦手だと思うと、独特の感情が湧き上がり、その感情が、柔軟に考える思考を邪魔してしまいます。
 「わかっているけど、やめられない。止められない。」
 そんな状態です。

 こんな感情が湧き上がっているときは、思考は働きません。

 思考を働かせるためには、この湧き上がった感情を取り除く必要があります。
 無理に抑え込むと反発があり、どこかで爆発してしまいます。
 そうならないように、湧き上がった感情を上手に収める必要があります。
 
 感情が湧き上がった時の身体をよく観察し、平常な時との違う部位を見つけます。
 例えば、苦手意識を感じた時に溝落ちあたりが締め付けられるとか、胸に針が刺さった痛みを感じるとか、そんなわずかな変化を探します。

 その部位に焦点を当て、じっくりとその感覚を感じ続けます。
「よく現れてきてくれた。ありがとう。」などと思い、味わう感じです。
すると、次第にその感覚が収まるのを感じる事ができます。

 この状態になれば、苦手意識を持ったことでも思考が働きやすくなります。

 一度試してみてはいかがでしょう?

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須田敏男
専門家

須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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