目の前の子どもを見守る
先日、クライアントから
「私は怖いんです。この先の未来が今より悪くなる恐怖があります。
なにも知らない子供の頃の私だったら、私は自由に考え行動して未来に希望を持てました。
今は…
頑張って希望を持とうとしても気を許すと暗い闇に引きずり込まれそうになります。」
というメールが届きました。
明かりの消えた真っ暗な部屋にいる時の不安や恐怖は、私自身も感じます。それも一時ではなく、この先ずーっとそれが続くと考えると、生きた心地がしないかもしれません。
この恐怖がどのように生まれたのかを探ると、解決の糸口が見えてきます。
私たちの脳は、五感を通して情報を得ています。この情報が、左脳(言語脳)→右脳(イメージ脳)→大脳辺縁系(感情)と伝わっていきます。
怖いと最終的に判断したのは、大脳辺縁系であり、そこに至るまでに左脳や右脳を通過しています。
動物のように五感を通して危険を感じて反応しているわけではなく、人間は、事実を元に思考を働かせ、将来もこのような事実が起きるだろうとイメージすることができます。このイメージが、感情を動かして、恐怖を表出させたと考えることができます。
つまりイメージが、恐怖を作り出しています。人間だからできる仕組みです。
怖さを感じるイメージが湧き上がらなければ、恐怖心は、浮かび上がらないという事になります。
つまり、イメージを変えればよい事になります。
これは、直接体験しなくても脳が勝手に感情を動かすことができることを表しています。
読書をした時、書かれた言葉から場面を想像し、楽しくなったり、辛くなったりすることとができるのは、そのためです。
また、梅干しが目の前にあると想像するだけで、酸っぱさを感じ、唾が出そうになるのも同様です。
つまり、ここで感じる恐怖は、現実ではなく、想像から生まれたものだということです。
あたかも現実のように恐怖を感じるのは、脳は、現実とイメージと区別ができないからです。
これをうまく活用しているのが、イメージトレーニングです。
このトレーニングはスポーツだけでなく、様々な分野で活用されています。実は、私たちも日常的にに使っています。
スケジュールを立てて生活するのも、イメージトレーニングそのものです。
あたかも現実になるかのようにイメージしながら、行動します。
スケジュール通りできると達成感を味わうことができ、充実感を味わうことができます。
スケジュールを立てて、実行すると心地よい感情を味わうことができると想像できるから意欲的に取り組むことができます。
このスケジュールで考えると、達成感を味わう代わりに恐怖を味わうスケジュールを立てているから、恐怖を味わうことになります。
イメージしたスケジュールを、恐怖ではなく、楽しい、ワクワクしたものに置き換えれば、恐怖が、楽しい、ワクワクした感じになります。
楽しいワクワクした物語をつくり、それを毎日読み続けると、恐怖が入り込む余地はなくなっていきます。
私は、願いを叶えるための物語をつくり、毎日読み続けています。
(一応、100日を目処にしています。)
その効果があったかもしれませんが、少しずつですが、現実が願いに近づいている感じがします。
私の物語を作ってみてはいかがでしょう。