イメージ力の差が未来の差

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 結婚して、子どももでき、順調に家庭生活を送ってきたにも関わらず、互いの考えの違いから、子育てのトラブル、仕事や家庭生活でのトラブルが起き、夢に描いた家庭生活が送れず、夢を諦めている人がいます。離婚率の増加は、これを表しているようにも見えます。
 しかし、一方では、結婚生活を充実させ、楽しく家庭生活を送っている人も多くいます。
 
 結婚生活に限らず、夢を叶えたいと思っても、なかなか実現しない人もいれば、中には、夢を叶えている人もいます。

 どんな違いが、この違いを作り出しているのかを考えてみました。

 夢が実現しない一番大きな原因は、夢を忘れてしまうことだそうです。

 日々の取り組みが夢の実現に近づいていると考えていれば、夢を忘れることはありません。しかし、夢と切り離して日々の生活を送っていると、夢は、忘れ去られてしまいます。

 この違いは、夢を描いた時のイメージの違いのように思います。

例えば、「幸せな家庭を築きたい」という夢を実現したいと考えたとします。

 幸せな家庭・・・・わかりますが、かなり抽象度が高く、イメージしにくい感じがします。

それでは、もう少し具体的にしてみます。
 笑顔が絶えない、楽しい家庭・・・・「幸せ」よりは具体的で、何となくイメージができます。
 
では、もっと、具体的にしてみます。
 パートナーと居間で、お茶を飲みながら、子どもの将来を笑顔で話し合っています。

 ここまで来るとかなり具体的になり、頭のテレビ画面の中で放映されるほどになります。

 このような具体な様子が、日常生活のあらゆる場面に置き換えることができた時に、幸せな家庭が実現しているように映ります。

 ここまで具体的にイメージできるのであれば、日々の取り組みが、夢の実現に近づいているかどうか、比較することができます。

 夢を描いた時にどこまで具体的にしていたかが、鍵になります。

 日々の生活の何気ない会話一つをとっても、幸せな家庭生活の実現の一つになります。

 パートナーに仕事を頼むこと一つの中にも、愛情のこもった言葉がけができるか、そっけなく仕事を頼むかでは、幸せ度が違ってきます。

 慣れてくると次第に言葉遣いも変わります。家事、子育てなどすることが増えてくると次第に言葉への配慮もなく、簡単に用件を伝えるだけで済ませてしまうことがあります。
 ここまでくると、すでに幸せなどは、頭の隅にもありません。

 このように考えると、日々の生活そのものが幸せと結びついているうちは、幸せですが、一旦切り離されてしまうと、幸せな生活が忘れ去られていくことがわかります。

 初めに描いた夢がどこまで具体的にイメージできるかが、夢の実現にかかっていることがこのことからもわかります。

 日々の生活と幸せとをつなぐ努力そのものが幸せにつながっています。
 
その努力を諦めた時点で幸せが遠ざかっていきます。

 このように、夢のイメージが具体的であれば、努力できますが、抽象度が高いとその努力さえできません。
 夢をできる限り具体的にしていくことで、具体的な努力が明らかになります。

 夢を具体化するイメージ力の差が、夢の実現に大きな影響を与えます。

 夢を諦める前に、夢を高い抽象度から具体的にイメージするところまで落として、夢とつながる努力を見つけることができれば、夢を諦めるのはまだ早いと思います。

 これができなければ、夢が変わっても同じ失敗を繰り返すことになり、夢が叶わない人生を歩むことになることは、想像しやすいと思います。

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須田敏男
専門家

須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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