自分を変えるしかない
地域で行ってきた祭りに出す子ども神輿の事業が消えようとしています。
地域の子どもがみこしを練って町内を回る時に聞こえる子どもたちの元気な声は、住民に活力を与えてくれます。
明るい笑顔に接するだけでも、心がウキウキします。
そして、この事業を支える人たちの絆を強くするよい機会にもなります。
何よりも、地域の多くの方々が見守る中で活動する子どもたちが、地域を意識し、実感できる大切な機会になります。
温かい地域の人々の中で、伸び伸びと成長することは、郷土愛にも繋がっていきます。
ところが、コロナ禍でできなかったこともあり、負担感を感じる保護者の思いが強く、行事ができない理由をいくつも挙げ、中止に追い込まれています。
いつの時代でも、弱者である子どもが犠牲になっています。
家庭と学校、習い事で生活の多くの時間を費やしている子どもたちが、日常とは異なる場の中で活動することは、子どもたちにとって貴重な体験になります。
そして、幼い頃のこの体験は、原体験となって、その後の人生に大きな影響を与えます。
長い目で見た時にはとても大切なことであっても、その視点がなければ、気づくこともできません。
子どもは、決して保護者だけの力で育つわけではありません。
地域の力もかなり大きな力です。
変化の激しい時代に生きている保護者にとって、目の前の事をこなすだけでも大変なのに、「なぜ、子どものために、そこまでしなければならないのか。」と考えても仕方がないと思います。
だから、諦めるのか
それは、違うと思います。
これまでのようにはいかないにしても、何とかできないかと考える事がとても重要だと思います。
そして、壁を乗り越える事ができる力があるのか、地域の力が試されているのだろうと思います。
今までのノウハウをもっている人の知恵を得たり、活動を支える人を集めたりしながら、実施に向けての努力を続ける事が重要だと思います。
「次代を担う子どもたちのために何とか力を貸して欲しい。」との訴え、子どもたちのために少しでも役立とうと思う人で溢れる地域になれば、活気が戻ってくるように思います。
まだまだしなければならない事が沢山あります。
へこたれるのではなく、やり甲斐のある事だと考えて、取り組んでいきたいと思います。