見方考え方を変える
「入会のメリットは何?」
自治会への加入を促進する立場にいるとよく耳にする言葉です。
私は、損得勘定で、地域の活動を考えているうちは、幸せで平和な地域生活を送る事はできないと思います。
私たちは、家族のためなら、自分を犠牲にする事は、いくらでもあります。
いくらいざこざがあっても家族の絆が切れることはありません。
このような関係を築かなければ、人間関係がギスギスし、安心して生活を送る事ができません。
親を殺したり、子どもを殺したりするニュースを聞くと自分を犠牲にする事ができない家族があることに心を痛めます。
つまり、地域生活は、損得でつながる関係ではなく、お互いの生活に安心安全のために互いに犠牲を払い合う関係ではないかと思います。
1 地域の活動に参加する事は、自分の時間を取られ、損をすると考える事ができます。
しかし、地域の人と一緒に活動したり、会話したりする事で、互いを理解し合う事ができ、誰が側にいるのかわからず不安を抱えて生活する事がなくなり、安心して生活することになります。
そして、活動そのものが、自分のためでなく地域の役に立つものと考えれば、「徳」を取ることになります。
2 役割を担うことになる事があり、生活に制限を加えることになり損をすると考える事ができます。
しかし、役割を果たすために、時間の使い方を工夫したり、家族の協力や理解を得たりしなければなりません。
それは、時間管理の能力を高めたり、家族関係を強化したりすることになります。
そして、その取り組み自体、地域のためになるので、これも「徳」を取ることになります。
地域活動に参加したり、地域の役割を果たしたりする事は、少なからず、家族にも影響を及ぼすことになります。
そして、この事は、後ろ姿で生き方を示すよい機会になります。
損得で生きるのではなく、自分の心の中にある「利他心」を発揮し、「徳」を取る姿を家族に示すことは、平和で幸せな家庭生活を送ることにもつながります。