教職員の働き方は、他人事ではない
「当たり前が、当たり前では、なかった。」・・・当たり前の有り難さ
これは、被災者の方へのインタビューの中に見つけた、印象的な言葉でした。
失って初めて気づく事は、沢山ありますが、ある事を当たり前にしていると、ついその有り難さを忘れてしまいます。
それは、人であったり、物であったり、環境であったり、さまざまです。
また、怪我をして不自由になった身体があれば、自分自身の中にもあって当たり前にしていることがあります。
失っていいものは一つもありません。
自然の力にはかないませんが、せめて人の力が及ぶところでは、失わないように、大切にする事がとても重要に思います。
このように考えると、すべの元になる自分自身を大切にする事が、一番大事だと思いました。
さて、自分を大事にするとは、どういうことでしょう?
・趣味や嗜好は、その時々で変化します。
→これは自分ではありません。
・見方考え方も変化します。
→これも自分ではありません。
五感を働かせる身体、自分らしさを発揮する意思・・・これらを大切にすることになるのではないでしょうか。
さまざまな情報を敏感に受け取る身体や進むべき方向を明らかにする意思は、磨き続ける事で、自分らしさを生かすことになります。
つまり、次の2つが、自分を大切にすることになるのではないでしょうか。
1、自分を自覚し、磨き続ける事
例:心や身体を磨くトレーニングをする
よいもの、美しいものに触れる
本質を見極める
真実を追い求める
身体を衰えないように維持する
例:一つ一つの言動を大事にする(言行一致)
言ったことに責任をもつ
過ちを素直に認める
誤魔化したり、言い訳をしたりしない
影響力を意識する
2、役立つ存在としての自分を自覚し、ビジョンを明確にする
例:長期的な視野に立った言動
10年後、20年後の世界を考える
後世に役立つことを考える
例:人を生かすために必要な言動
人のよさを認め、広げる
人と人をつなぐ
人の過ちを許す
自分事として考える
例:時間の使い方
自分を見つめる時間を作る
自分や人を生かす時間を増やす
自分や人を癒す(労う)時間を作る
人との関わりを作る時間を作る
整理して見ると、大事にする事が見えてきました。