大阪ビル放火事件に思う
「節制のある生活」をネットで調べてみると、
「健康や安全に気を付け,物や金銭を大切にし,身の回りを整え,わがままをしないで,規則正しい生活をすること。
自分でできることは自分でやり,安全に気を付け,よく考えて行動し,節度のある生活をすること。 安全に気を付けることや,生活習慣の大切さについて理解し,自分の生活を見直し,節度を守り節制に心掛けること。」
と、書かれていました。
多くの人が、理想とする生活かもしれません。
でも、何かに、一途に取り組んでいると、時間を忘れて生活が乱れたり、
思い悩む事があれば、ストレス解消のために不健康な生活になったりします。
私たちには感情があり、その感情に振り回される事が多々あるように思います。その感情に協力する思考が都合のよい理由を作り、感情を応援します。
おやつは、別腹
一度は泊まりたい〇〇。
ここだけは、行っておきたい。
たまには、〇〇したくなるのは仕方ない。
誰にでもあることだ。
みんなもしている。
世の中、上手くできている。 など
感情を応援する考えをどんどん作り出して、感情の赴くままに生活したくなります。そして、それが「快」を生み、ますます抜け出せなくなります。
これを止めるのが自制心ということになります。
「これではいけない。」と止めくれる自分です。
感情のコントロールとよく言われますが、この止めてくれる自分が現れる頻度が、多ければ多いけど程、感情が制限を受ける事になり、コントロールされる事になります。
苦しんだり、我慢したりする事になると思うと、この自分が現れることを悪にしてしまう事になります。本当は、天使であるにも関わらず、悪魔にしてしまいます。
負担だと思うと避けたくなる事に似ています。
止めてくれるときに、ただ止めるのではなく、思考を上手く利用して、昇華させます。そうなれば、感情も協力してくれ、我慢せずにすみます。
すると、負担は、自分を高める絶好の機会になります。
つまり、止める自分が現れた時に、
「これではいけない。どのように昇華させようか?」
と思考の協力を仰ぎます。
1 やりたがる自分とそれを止める自分を取り出します。
2 対面させて話し合いをさせます。
3 合意ができた内容を明らかにし、その内容に合った行動を考えます。
これは、心と身体が調和する事になり、互いに協力し合う関係が生まれます。
例 眠りたい自分と、それを止めたい自分
1 眠たい自分・・・・溝落ち辺りに現れました。
止めたい自分・・・胸の下辺りに現れました。
2 右手と左手の上に両者を乗せ、向かい合わせて話し合いをさせます。
次第に両手が近づき、合わさって一つになるの(合掌)を見ます。
合わさった両手を胸の辺りに埋め込み、身体が温まっていくのを感じます。
3 身体に問いかけ、得た答えを尋ねると、「気」という答えが返ってきました。
互いの存在を気遣いながら、身体に無理をさせないように上手く調整しながら、過ごしていこうと思いました。
※1〜3は、感情が湧き上がった時に反応した身体の部位を一人の大事な人間として扱うイメージを使ったワークになります。(※誰にでも簡単にできるとは限りません。)
基本的な考え方は、対立する自分が、自分の中にいるけれど、対立ではなく、昇華して、互いを生かす知恵を創り出す事になります。
(思考力を使って、対立する両者を昇華する新しい考えを生み出す・・・これならば、誰でもできます。)
昇華せず、勝ち負けにしているから、感情が勝ってしまいます。また、負けた方は、我慢してストレスを溜める事にもなります。
身体の中には、両者がいるので、どちらにしても、ストレスは溜まるばかりです。
それが私たちの現実だと思います。
ここから抜け出すには、「昇華」が役立ちます。