依存と自立(役割に責任を取る自分)

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 私たちは、1人で生きていくことはできません。常に人と関わりを持ちながら生きています。
 夫婦、家族、会社、地域社会など、組織の規模に関わりなく、人と関わりを持ちながら生活しています。
 この時に大切になるのが、依存と自立の関係です。
 
 他人に頼らず(迷惑をかけず)に生きていこうとしている人からは、自立した一人の人間としてのあり方を学ぶことができ、困っているならば、助けてあげたくなります。

 ところが、(客観的に見て、自力では無理だと分かっていれば別ですが、)「自分の力ではできないから助けてほしい。」と言われても、「よし、助けてあげよう。」という気持ちになれず、「どれだけ努力したの?」「本当に自分でできないの?」と尋ねたくなります。
 
 これは、依存する前提として、自立している姿を期待しているからです。

 互いに自立した一人の人間として、対等だと思うから困っている時には、助けたくなります。

 自立していれば、周りの状況にとらわれることなく、自分で、責任を取ることができます。
 しかし、依存していると、他者に責任を転嫁することができ、頼られた方が、責任を取ることになります。
 
 組織の中では、必ず役割が生まれます。その役割に責任を持つ事が自立になります。
 
 当然、個々の能力が異なるため、頼り甲斐のある人になったり、頼りない人になったりしますが、責任を果たそうと精一杯取り組む姿勢が生き方として伝わってくると、「助けたくなる。」なります。

 それは、互いに自分の役割に責任を持ち、役割を果たそうと一生懸命に働く仲間としての連帯感があるからです。

 依存していると、連帯感が生まれず、負担感が増し、不信感に繋がることがあります。
 (甘え上手な人は、負担感や不信感を減らすために、あの手この手(袖の下、色気、代償など)を使うことに力を注ぎます。)

 関係性が強いと感情が強く働き、感情でつながっている錯覚が生まれ、甘えが生じる事があります。

 夫婦のトラブルや家族のトラブルの原因の多くは、この甘えから生じ事が多いように思います。

 私たちは、いろいろな役割をもっています。
 その時々に現れる役割に責任を取れる自分が、明確になっている事がとても役に立ちます。

 トラブルが生じたとき、相手を責めるのではなく、責任を取る自分がハッキリしているか見極める事が重要です。

 感情を和らげ、冷静になって、自分を見つめます。

 冷静な状態から責任を取る自分見ると、トラブルの解決策を新たに見つける期待がもてます。
 

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須田敏男
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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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