お節介と思いやり
能登半島地震から2週間となりましたが、いまだに安否不明者も多く、被害の全容がつかめないままです。
地面が4mも隆起した事実から、数千年に一度の地震に遭遇したことになったようです。
地形の変化の凄さを知り、改めて、自然の力の大きさに驚かされます。
新たな地形に合わせた生活を強いられることになり、今後の生活は、想像以上に大変なものになると思います。心からお見舞い申し上げます。
私が住む地域には里山があり、田畑も広がり、自然豊かで、穏やかな生活を送っています。
これらは、長年の先人の努力で作り上げられた人工的な風景です。
自然と共存し、自然の恵みを得ながら、時には自然と闘い、住みやすい地域へと自然と共存して作られたものです。
決して自然の力だけでは作り出せないものです。
しかし、農家の方の高齢化が進み、跡を継ぐ方がいない状態です。田畑を守る人がいなくなれば、次第に農地も荒れていくのではないかと心を痛めています。
自然の力は、能登半島の地震とは比べものにならない程小さい力ですが、確実には働いています。
元の自然に戻ろうとする力が働いています。
能登半島では国をあげての大きな人の力で、長い時間はかかりますが、共存できる自然に作り上げられる事業が、着実に進みます。
私たちの地域には、そんな大きな力の導入はありません。
自らの力で守るしかありません。自分の地域は自分たちで守ることになります。地域の住民がその気にならなければ、大きな自然の力に潰されてしまいます。
放っておけば、田畑や山が荒れ、住みやすい里山の風景が消えていきます。
次代に残す大切な自然が消えてしまいます。
能登半島地震から我が身にも降りかかる自然の力の大きさに触れ、感じたことをまとめてみました。
まずは、危機意識をもつ人を増やすことから始めなければなりません。