諦めも肝心
新年を迎えたその日に、「令和6年能登半島地震」が発生しました。
10年程前に起きた「東北大震災」の経験から、津波に関する警戒情報が多く出されていましたが、その後、地震による被害情報が流れ、30年程前の「阪神・淡路大震災」と似た光景を目にすることになりました。
家が潰れ、道路が盛り上がり全く通れない。壁が全て崩れている。そういった光景があちらこちらにあります。 そして、そこで火事が起きています。
消防隊が活動しているようですが、なかなか近づけないのか、もしくは消火活動の水が足りないのか、難航しているそうです。
震度7に耐える住居が増えて、地震が起きた段階では、命を守る事ができても、その後、火災が発生すれば、住む家を失ったり、生活場所を奪われたりして、その後の生活が通常に行われる事はありません。
復興にかなりの時間や人、物が必要になります。
この時、一番支えになるのが、やはり地域の支え合いになると思いました。
地域のつながりが弱くなり、地域活動への参加が少なくなっている現実に危機感を感じます。
能登の人々の復興に向けての努力は他人事ではすみません。
私たち自身も、自らの命や生活を守るための努力を日頃からしておかなければなりません。
日頃から何ができるのか、改めて整理してみようと思います。
時間
復興にかける時間をできるだけ短くするための取り組み
・地震による被害を想定した地域の課題の把握とその対策
・復興をどのように進めか、被害をそうていした復興計画 など
人
助け合い、支え合う人間関係作り
・自治会加入の促進
・日常生活における挨拶などの会話や地域活動への参加
・災害弱者の把握と支援計画
・ボランティア意識の育成
・地域の困り事や悩みの解決 など
物
復興に必要な物資や資金の確保
・復興に向けての資金準備(備蓄)
・復興に必要な物資の洗い出し、調達の計画 など
行政に任せっきりにすれば、復興は遅れることになります。
自分が住む地域は、自分たちで守る気概が、地域の人々に芽生えなければ、何も進みません。
十分な取り組みができなくとも、みんなで、支え合い、補い合う気持ちがあれば、立ち直りが早くなります。
家族を守る気持ちをほんの少し地域まで広げる事が、一緒に住む仲間になる事だと思います。
被災された方々が、少しでも早く普段の生活ができるように応援し、お祈りしたいと思います。