理解の違いを受け入れる
みんなで楽しく遊んでいる中で、一人つまらなそうにしている子が現れると、
「どうしたの。」
と、心配をする子が現れます。
すると、楽しく遊んでいたその場の雰囲気が、一度にガラリと変わります。
つまらなそうに感情をぶつけると、それが波紋となって、敏感な人から順に広がっていきます。
これは子どもの世界の話ですが、私たちの日常生活でも似た出来事が頻繁に起きています。
SNSの広がりで、簡単に一石を投じる事ができ、波紋を広げる事が簡単にできる時代になってしまった感じがします。
グループを作って会話を楽しんでいる中に、つまらない発言をすると、直ぐにその場の雰囲気が変わります。
その影響を肌で感じるため、少々会話に過敏になっているように思います。
・どのように思われているのだろう
・これを言うと何を言われるかわからない
・一人取り残されていないか心配だ
・この場にふさわしい自分でいよう
自分らしさを発揮する事なく、周りに気を遣いながら生きているように思います。
そして、その場の感情が、生活に影響を及ぼす事になっては、大変です。
便利になった分、気をつけて利用しないと、自分を見失ってしまいます。
そのためには、その場をうまく利用して生活をする知恵が必要になります。
知恵1 承認される場は、ここだけではない
日常生活は、その場だけで成り立っているわけではありません。一部であって、全てではありません。
あなたは、様々な場面で出会う人から、承認を得ています。
もしかすると当たり前にしていて気づかないのかもしれません。
一部の事を全体にしてしまうのは、脳の働きによるものです。
全体にならないように、様々な現実を思い浮かべます。
例 挨拶・・・互いの存在を認めているからできる。
(挨拶ができる関係があるから起きてくる出来事は全て承認で成り立っている。)
知恵2 現実とは違う
言葉の世界は、イメージを作り出して、感情を奮い起こさせます。
脳は、現実とイメージを区別できないため、あたかも現実に起きているように錯覚してしまいます。
言葉で作られたイメージを引きずらないで、現実は、現実としてとらえる事が役に立ちます。
引きずられそうになった、現実に起きたことをイメージして、言葉で作られたイメージに上書きをします。
例 うまく関われなかったと感じたら、うまく関わったことのある現実の出来事を思い出す。うまく関わった時の感情を十分味わう。
(抜け出せないでいるのは、その感情が、そのまま現実世界に残っているからです。現実と区別するためにあえて、現実に起きた出来事を思い出すとイメージを変える事ができます。イメージできれば、その時の感情が湧き上がってくるので、感情をコントロールした事になります。)
知恵3 自分軸を明らかにする
どんな出来事があろうとも、ブレない自分があれば、うまく乗り切る事ができます。
言葉の世界で生まれた出来事であっても、
・この出来事が、目の前に現れるとは、どういう事なのだろう。
・この出来事は、自分にとって、どんな意味があるのだろう。
・この出来事は、私に何を訴えているのだろう。
と自問自答します。
この答えを見つけようと、集中している時には、感情は働いていません。
例 辛い言葉を投げかけられた
・関係を見直すために現れたのだろうか。それとも、より深い関係を築くために現れたのだろうか。
・自分を鍛える機会になる
・今の仲間関係では満足していないのでは?
などと自分を見つめながら、自分に問いかけていると、ふと「愛」と言う言葉が浮かんできました。
「愛」を実践するってどんな事なのか、考え続ける事になりました。
これらの知恵を使って、バーチャルの世界で生まれた感情に振り回されないで、バーチャルの世界を上手く利用したいものです。
(現実を生きているのが私たちです。振り回すのは、バーチャルから生まれた感情です。)