全て自分次第?
目の前に現れた課題を解決するために他人に頼らず自力で解決しようとする人もいれば、自分では対処できないからと他人に頼る人もいます。
ここで人に頼るのが、相談の機会になります。
他人に頼ると、課題が解決できなくても、他人に責任転嫁できるためストレスが少なくて済みます。
でも、
「他人に迷惑をかけたくない。」
「この程度の事を他人に頼る事は、恥ずかしい。」
「できる限り自分の力でやってみたい。」 など
と、考える人は、自力で取り組む事になります。
そして、直ぐに実行するとなると、全て自分で責任を負う事になり、その責任を緩和するために実行前に相談する人もいます。
ここにも相談の機会があります。
相談すれば、相談者も巻き込む事になり、連帯責任を取る事になり、責任に対するストレスを緩和する事ができます。
また、実行前なので、修正もでき、これもストレス緩和につながります。
でも、
「自分の考えたやり方を否定されるかもしれない。」
「折角自分で考えたのだから、自分で試してみたい。生かしたい。」
と、考える人は、自力で取り組む事になります。
最後まで、相談せずに、思い通りに実行した後、その結果について、責任を取る事になりますが、責任が取れる場合もあれば、責任が取れない事もあります。
責任が取れない事を実行すると、上手く解決できない場合、他者からの反発も予想されます。
少なからず、課題には、他者が関わっています。そして、必ず他者に影響を与えています。
結果が出てからでは遅いと考えて、結果が出る前に、相談する事があります。
ここにも相談の機会があります。
しかし、動き出しているので、相談できる内容が限られます。
それでも相談し、少しでもよりよい課題解決になるように努力する事は、かなり勇気のある対応になります。
相談できる相手も誰でもよいというわけではありません。これまでの経過を理解して、少しでもよりよい課題解決しようと考える、ある意味、同志になる方が相談相手になると思います。
このように、目の前に現れた課題を解決するために相談できる機会は、3回あります。
一人で抱え込んで責任を全て引き受けるほどタフな人はいないと思います。
誠実に課題解決に取り組んでいれば、必ず、この3回のどこかで支えてくれる人が現れます。
完璧な人はいません。必ず、至らない点があります。それをカバーしてくれる機会が相談の機会だと思います。
一人で課題解決に苦しむのではなく、自分の力量を見極め、目の前にある人的環境を見つめ、どの機会を利用する事ができるか、考える事が、苦しみを解放する事になると思います。
自分の至らなさを責め、苦しんでいるクライアントに対峙し、一緒に問題解決に取り組みながら、相談について整理してみました。
自分を責めないで!
周りを見てごらん!
必ず支えてくれる人がいるから!
と叫びたくなりました。