自分を操る自分
コロナ禍を経てから、特に人とのつながりが少なくなり、事業が縮少する傾向にあります。
参加意欲も薄れて、会を脱会する人も増えています。
これでは先行きに夢が持てず、明るい未来を描く事ができません。
輪番制で仕事を割り振っても、割り振られた仕事ができないから、退会するという選択肢を選ぶ方がいます。
負担が平等になるように決めたにも関わらず、負担を負いたくない、負担に耐えられないとなれば、退会せざるを得ない状況が生まれても仕方がありません。
どうしてこのような事態になったのだろうと考えてみました。
1、人と関わる事を避けてきたため、人と関わらずに楽しめる世界を築き上げてきたから
人に気兼ねなく過ごす時間は、自由で楽な時間になります。
この時間が長くなると、脳は、その状態を続ける事が、安心安全を保つ事になります。脳は変化を嫌うため、人と関わることは危険だと判断する事になってしまいます。
意思とは別に体が反応するため、人と関わろうという気にはならなくなってしまいます。
2、仕事に対する負担感が増えたから
割り振られた仕事は、自分の思い通りにできることではなく、かなり制約のある仕事になります。
制約を受けるためストレスを抱える事になり、負担を感じる原因の一つになろます。
また、引き受けた仕事への責任感も負担の一つになります。
コロナ禍に入り、これらの負担感を解消する手立がなく、一人で抱えることになり、負担感が増したように思います。
これらの原因を取り除かなければ、ますます退会をする人が増えていくのではないかと思いました。
人間である以上、人との関係を避ける事はできません。
そのため、人との関係を避けていると、うまく人と関わるための力を身につける事ができず、トラブルを起こす原因にもなりかねません。
虐待やハラスメントなどが起きるのは、人とうまく関わる事ができなくなったことも大きな要因ではないかと思います。
相手の立場や気持ちを考える事ができなければ、強引に我を通す事になっても仕方がありません。人の痛みを感じる事のできない人になります。
私は、トラブルを起こすそんな自分になりたいとは思いません。
また、負担感そのものについて考えると、その負担感を否定的に捉える事もできますが、肯定的に考える事もできます。
負担を減らそうと考えると、楽な方向に思考が流れていきますが、負担を乗り越えようと考えると、知恵を働かせる方向に思考が流れていきます。
私たちが成長するためには、この負担感がとても役立ちます。
成功者と言われる方々は、必ずと言ってよいほど、負担を乗り越えています。中には、私たちが想像できないほどの負担を乗り越えて成功された方も多くいます。
「あの苦労があったから、今がある。」と言われるのも、負担を乗り越えた成果になります。
退会しても、今の状況が好転するとは限りません。むしろ困難を避けた分、乗り越える力を備えていないため、別の形になって現れた困難に対応できずに苦しむ事になりかねません。
いつまでも逃げてばかりはいられません。
どこかで、立ち向かう勇気を出したいと思います。
そして、それが問題を抱える「今」のように思います。
私の目の前に現れたこの問題を避ける事なく、乗り越える事が、今の私に与えられた課題のように思います。
試練と捉え、誠実に対応したいと思います。
パーティ券問題で揺れている政治問題も同様ですが、評論家や傍観者になってはいけないと思っています。
自分に何ができるのか、問い続けたいと思います。