解決できる課題が見えるか

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 予定外の仕事が舞い込んできました。
 この時、その仕事をすぐに始めるか、それとも先送りして後回しにするか、選択をせまられます。

 予定外の仕事が入る事は、誰にでも起こりうる事です。
この時にどのように判断して、仕事をするかは、自分次第です。

 私に入った予定外の仕事は、急ぎの仕事で、依頼を受けた仕事です。また、地域貢献に役立つ大事な仕事です。

 この仕事と予定の仕事を天秤にかける事になります。

 予定外の仕事を先にすれば、予定の仕事が後になります。
でも、予定の仕事は、自分事ですから、割と融通をつけやすい仕事です。

 最終的には、自分の判断で、仕事の順番を決める事になりますが、結局予定外の仕事を先にする事になりました。
 
 この時にふと頭をよぎったのは、先日地域事業に参加するために自分の仕事を当日できない分、前倒しし、前日の夜中遅くまで働いたという仲間の話でした。

 予定の仕事と予定外の仕事を両立させるためには、どこかで無理をしなければならない事があります。

 両方大事だと思っていると、自分なりに知恵を絞って両方の仕事をやってしまいます。
 
 私たちにはその力が備わっているように思います。

ところが、友人からこんな話を聞きました。
 レストランで食事をしようと、案内された席に着くと、冷房がかかっていて冷たい風が当たっていたそうです。
 店員さんに
「冷房を切っていただけませんか。」
とお願いしたところ、
「承知しました。」
と、返事はしましたが、すぐには動かず、他のテーブルを綺麗に掃除をした後にようやく冷房を切ってくれたそうです。
 その間10分程だったそうで、
「店員を怒鳴りつけたくなった。」「注文を取り消して店から出ようとと思った。」などと不平不満を私にぶつけてきました。
 そして、「最近の若い子は、こんな子が多いのだろうか。」とも話していました。
 利己的な考え方をする人が増えていると思ったからでしょう。

 店員さんは、一生懸命に自分に与えられた仕事をし、その後に予定外の客からの要望の仕事をしました。
 この判断は、両立させるというよりも先送りし、自分事を優先させたために起きた出来事のように思います。
 店員さんは、全く悪気がなく、与えられた仕事を精一杯していたそうです。

 お客様優先に考えていれば、当然自分の仕事は後に回すだろうと思っている友人からすると腹が立つのも当然です。

 この場合、店員さんには、目の前に現れた出来事の中に課題が見えないため、仕事が一つ加わったと捉えたのではないかと思います。そのため、自分の仕事をして、次に頼まれた仕事をしたのだろうと想像できます。

 自分一人で進める仕事であれば、後回しをしても問題は起きませんが、人と関わる仕事であれば、そういうわけにはいきません。ここに課題が生まれます。

 この事から考えると、
 私たちは、
「目の前に現れた出来事の中に、人との関わりの課題を発見する事ができれば、課題を生み、知恵を発揮する行動ができるのではないか。」
と思いました。

 私も前日の夜中遅くまで働いた仲間と同様、予定外の仕事との両立を目指し、課題解決のために、予定外の仕事を優先させて仕事をしました。
 

 予定外の仕事をやり切った充実感と満足感は、予定の仕事にもよい影響が現れ、仕事の効率を上げたり、集中力が増したりする事ができました。
 予定外の仕事を優先させてよかったと思いました。


 課題は、いつも目の前に現れています。
 その課題に気づくかどうかが重要だと思います。
 そして、課題と捉えれば、私たちは、課題解決のために力を発揮する事ができます。しかし、課題が見つけられなければ、課題解決の力を発揮する事はできません。 

 課題が見える事が、自分の能力を発揮する大切な力になるように思いました。
 

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専門家

須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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