私の物語
元々価値観が違う2人が結婚し、家庭生活を送ると、考えの違いからぶつかる事は当然出てきます。
こんなはずではなかったと思う事があるかもしれません。
でも、本当は、このぶつかった時が大切な時間なのです。
お互いが、自分の主張をし合っている姿は、ちょうど綱引きをしているようなものです。どちらか強い方が通る事になってしまい、負けた方は、我慢を強いられる事になります。
お互いの主張をし合うのではなく、知恵を出して、新たな取り組みを生み出す機会にすると不満が少なくなるように思います。
この時大事になるのが、バランス感覚です。
自分の考えに固執している時は、自分寄りでバランスがとても悪い事は何となくわかると思います。
このバランス感覚を大事にしようと意識していると、自分の考えに固執する事に罪悪感を感じたり、利己的な自分勝手な自分に気づいたりする事があります。
また、相手を労わろうとする優しい気持ちが湧き上がってくることもあります。また、相手への感謝の気持ちが芽生えてくることもあります。
価値観の違いは、わかりやすいのですが、感覚の違い発言は、なかなか気付けないものです。
右利き左利きのように利き手があるように、感覚にも利き感覚があります。
私たちは、五感を通して情報を得ています。
五感とは見ること、聞くこと、味わうこと、匂いを嗅ぐこと、触ることになります。
これを視覚(見ること)、聴覚(聞くこと)、体感覚(その他)に分けてみると、視覚優位、聴覚優位、体感覚優位の方がいる事に気づきます。
視覚優位の人は
見る、見える、眺める、明るい、暗い、観察する、灯りをとも す、映す、現れる、澄んだ、はっきりした、まぶしい、ぼんやりとした、鮮やか、輝く、派手な。
聴覚優位の人は
聞く、話す、ささやく、相談する、歌う、叫ぶ、鳴り響く、説 明する、静かな、音、テンポ、調和、鳴る、同調する、賞賛する、耳を傾ける、耳障り、リズミカルな、にぎやかな、音量。
体感覚優位の人は
感じる、触れる、温かい、冷たい、把握する、つかむ、ひっかく、なでる、押す、すべすべ、がっしり、乾いた、湿った。
などとよく使う言葉が異なります。
発する言葉が合うと敏感に反応します。
例えば、車一つでも、色や形にこだわる人(視覚優位)、機能にこだわる人(聴覚優位)、乗り心地にこだわる人(体感覚優位)がいるのは、この利き感覚の違いによるものと考える事ができます。
また、話を聞く場合でも、絵や図などを使うとわかりやすい人(視覚優位)もいれば、論理に話すとわかりやすい人(聴覚優位)もいれば、実物を使うとわかりやすい人(体感覚優位)の人もいます。これも利き感覚の違いによるものと考えることができます。
「ちっとも分かってくれない。」と判断する前に、優位となると利き感覚を理解した上で話をする事で、理解し合える事も増えてきます。
これもバランス感覚を備えていると、自分の利き感覚で進めているとバランスの悪さに気づく事にもなります。
つまり、自分や相手を深く理解する事が、バランス感覚を鍛える事につながります。