湧き上がる感情を自由に操る

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 一旦湧き上がった感情が鎮まるまでの時間には、個人差があります。
意図に鎮めるのが難しいのは、感情が湧き上がっている時に、「今、私の感情が湧き上がっている。」自分を客観的に見る事がなかなかできず、感情と共にいる事が多いからです。

 口喧嘩がわかりやすい例になります。

 相手から受ける言葉から、次第に怒りの感情が湧き上がってきます。その感情に合った言葉を相手に投げかけます。すると相手からもさらに怒りの感情を高める言葉が返ってきます。
 怒りを吐き出し、気持ちがスッキリするまで口喧嘩が続きます。

 次から次へと怒りを増す言葉を浴びせられている最中に
「私は、今、怒っている。」
とは、なかなか思えません。

 外側に向かって怒りを放出している時に内側を見る事は容易ではありません。
 口喧嘩が終わった後に振り返った時に
「あの時、怒っていた。」
と振り返る事はできます。

 このことからもわかるように、感情をコントロールできるのは、多くの場合、今ではなく、過去や未来と考える方が良いかも知れません。

ー未来ー
「きっとこんな感情が湧き上がるので、その感情が湧き上がらないように準備しておこう。」
 
 例 ・怒りたくなったら笑顔を作る
   ・怒りが湧きあがる出来事の意味を付けを変える
    ※相手を深く見つめる機会にする
    ※視野を広げて考える機会にする
    ※怒りを覚える自分を見つめる機会にする  など
   ・怒りが起こりそうな場面を避ける(から逃げる)。

ー過去ー
「あの時の感情を思い出し、同じ感情が湧き上がらないように改善しよう。」

 例 ・振り返って、出来事の意味を考える
   ・怒りが湧き上がる自分を見つめる
   ・今後の対策を考える   など

なかなか難しいのですが、「今」できる事を考えてみました。

ー今ー
・その場から逃げる
・話題を変える
・相手を見ず、自分の内面を見る 
・感覚で誤魔化す(運動する、食べる、飲む、手を握る、頭をかくなど)
 など

 自分に合った対応を見つけるしかありません。

 特に感情的になりやすい私には、今への対応がむずかしいと感じています。これは修行に似ています。
 「しまった。」と後悔することの連続です。

でも続けているうちに少しずつ自分に合った対応策を見つける事ができたようになってきたように感じます。
 この感情を自由に操る事ができたら、もっと豊かな人生を作り出せるように思います。

 今はまだ、感情に振り回されて、操られている自分を感じです。

これからも、自分を見つめ、磨いていきたいと思います。

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須田敏男
専門家

須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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