上から目線

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 自立している人は、指図されたり、指摘されたりする事を嫌う事があります。
 そんな時、相手の行為を「上から目線」と決めつけ、自分を守ろうとします。
 最近では、パワハラなどのハラスメントの要因にされ、コミュニケーションが難しくなってきました。

 そのため、相手にどう思われるだろうかと心配や不安が、言いたい事を言わないで我慢してしまう事があります。
 
 自立と依存はコインの裏表のような関係で、ほんの些細な違いが大きな違いとなります。


朝ドラ「ブギウギ」の中で、主人公スズ子が、羽鳥の厳しいレッスンに対して、羽鳥が嫌いになってしまいそうになりますが、羽鳥の本音を妻麻里から聞く事で、羽鳥への見方が変わります。

 私たちの現実世界では、なかなかこの本音を知る機会に恵まれず、相手の言動を自分の都合のいいように判断する事が多くあります。

 「上から目線」と感じさせる相手が問題なのか、そのように捉える自分が問題なのかは、よくわかりません。

 ただ、一つ言える事は、「上から目線」であっても、関わろうとしてくれている事です。

 なぜ関わろうとするのか、関わり方に問題はあるとしても、少なくとも本音を探ろうとする姿勢は必要になります。

 自分が自立していると思っていても、側から見ていると、まだまだ自立に至っていないと思えば、口を出したくなります。
 同じ方向を目指す仲間としてのありがたい関わりと捉える事ができれば、受け入れる事もできます。

 本音が見えれば、多少の伝え方の不味さを受け入れる事ができます。

 また、自立していると思っていると、他人の支えは、お節介に思えることがあります。相手を受け入れる事は、自立できていない自分を認める事になり、それを受け入れず、辛さを感じれば、相手を拒む事になります。

 自分の中にどんな自分がいて、なぜ「上から目線」と見えたのか、探ってみると対応の仕方が、変わってくるように思います。

 本音を探る前に、自身が相手に本音を語らず、相手にどう思われるだろうかと気遣い、言葉を選んでいる自分がいるかも知れません。

 言葉を選んで自分を飾るより、本音を直接語った方が、コミュニケーションが円滑になるように思います。

 どうも「上から目線」と相手を非難する前に、本音を語れる人間関係作りが先のように思います。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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