感じ方を観察する

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 ある本に
「ある瞬間を自分の思う方向に操作しようとする時に自分の体に走る緊張感を観察しましょう。」

と書かれていました。

 自分の思う方向に操作する時の緊張感というものがよくわからないこともあり、生活の中で感じた事を観察してみました。
 

 三回忌法要の昼食会の打ち合わせにホテルに妻と出かけました。
 打ち合わせが終わり、昼食予約時刻まで、1時間ほどあり、その空き時間の使い方が課題になりました。
 私は、妻にホテル周辺の散策を提案しました。全く緊張感がありません。
 むしろ散策を楽しむイメージが湧き、ワクワクしています。妻の合意を得て散策開始し、昼食の予約時間に間に合うように時間を考えるよう妻から依頼があり、タイマーを設定しました。
 その後、散策を始めました。近くに記念館があったので、時間もあり、見学を提案しました。
 この時も、緊張感はありません。
 何とか有意義な時間を過ごそうと、散策中は、一生懸命に考えているだけで、緊張感は全くありません。
 合意を得たので、見学をし、程よい時間になったので、ホテルに戻る事を提案しました。
 緊張感ではなく、安堵感がありました。

 ここまで書きながら、気づいたのですが、妻との散策の時間をいかに有意義にしようかと次から次へと目の前に現われる情報の中からよい情報を見つけ出す事に集中している時、緊張感が現れているかもしれません。
 それとは別に、妻に提案する(自分の思う方向に操作する)時は、妻が合意してくれるか、不安と期待が混じった感じがありました。もしかするとこれが緊張感になるのかも知れません。
 ただ、合意が得られなければ、新しい提案をすればよいと思っていたので、多くのエネルギーを使わなければならない程の緊張感はありませんでした。

本の文章の続きに
「意識的にリラックスして、その瞬間にただ興味を持ちましょう。どのような違いが起きるか観察してください。」

と書かれていました。
 今回の場合、リラックスしていたために緊張感をあまり感じることなく、どちらを選択するのか妻の反応に興味をもっていたのかも知れません。

 リラックスできない相手であれば、私の提案を気に入ってくれるだろうかと緊張感が高まっているかも知れません。

 感情を観察すると、会話をする相手との関係性で、緊張感が変わる事がわかりました。
 ただ、「自分の思う方向に操作する時の緊張感」については、まだよくわかりませんでした。

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須田敏男
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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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