意思が働く時

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 昨晩は、就寝時刻が、2時間程遅くなりました。
 きっと今朝は定刻に起きられないだろうと思いながら就寝しました。
ところが、ほとんど定刻通りに起きる事ができました。

 自分の身体に感謝の気持ちで一杯になり、どうして、このように身体が協力してくれるのかを探ってみたくなりました。
 (※私は起床のための目覚まし時計を使ったことがなく、いつも身体任せにしています。)


 昨晩、就寝時刻が遅くなったのは、会計担当者から申請書作成のための補充資料の作成提出の依頼を受け、その時間が必要だったからです。

 昨日は、葬儀、記念品配布、会議など、目一杯時間を取られ、昼間には、資料作成の時間が全くありませんでした。合間を縫って会計の方とやり取りをし、資料作成が急がれている事を知ったのが夕方でした。
 これでもかという程次から次へと仕事が舞い込み、かなり参っていました。

「信頼し、依頼され、期待されているのだから、喜んでそれに応えよう。」
と、言いたいところですが、
「これ程私を追い込んで、まだ仕事をしなさいというのか。」
と、誰に文句を言うわけではありませんが、怒りのエネルギーが湧き上がっていました。
 この怒りのエネルギーを使いながら、集中して書類を作成しました。仕事を始めるきっかけにこの怒りのエネルギーを使いましたが、作成している最中は、よい仕事をしようと、夢中になっていました。
そして、2時間で仕上げる事ができました。
 いつもであれば、眠さに誘われてダラダラと仕事に時間をかけるかもしれませんが、今回は、眠さもなく、充実した時間を過ごす事ができました。

 この時、頭の中に浮かんでいたのは、会計の方の喜ぶ姿でした。

 その顔を見るためにもっているすべての力を使い果たしたという感じでした。

 資料ができあがった後は、ぐったりとし、身体に
「遅くまで、協力してくれてありがとう。申し訳なかった。」
と、声をかけて、横になりました。
 横になると、雑念が浮かぶこともなくすぐに眠りにつきました。

 「他人のために」・・・・振り返ると、この意思が支えになり、もっているエネルギー(意思エネルギーだけでなく、感情のエネルギー)全てを使った感じがしました。

 身体、感情、思考がバランスよく働き、資料作成に立ち向かっていたように思います。

 この充実感が、きっとエネルギーとして蓄えられ、今朝の起床に繋がったように思います。

 思い出すと、寝る前に妻から
「遅くなったから、明日は、朝のトレーニングをやめ、ゆっくり休んだら?」
 と、声をかけられていました。
 
 きっとこれも
「こんなことで、へこたれる私ではない。」
という気持ちが湧き上がり、「何くそ。」と感情のエネルギーに火をつけた感じもありました。

 全てが、今朝の起床につながっているように思います。

 そして、爽やかな目覚めの裏には、早く資料を渡したい気持ちが満ち溢れています。

 「人が喜ぶ顔が見たい」・・・・これが、今朝の起床に繋がっているのかもしれません。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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