自分らしく生きる
96歳の父は、毎朝、
「起き上がるのが、えらい(辛い)、えらい(辛い)。」
と、言います。
体力が落ち、ベットから起き上がるにもかなり時間がかかります。
そんな父を見て、
「えらいと思うのは、生きている証拠だよ。頑張って。」
と、声をかけます。
弱音を吐き、「96までよう生きたもんじゃ。」「後は、死ぬのを待つだけだ。」などと言います。
でも、「死ぬ気がしない。」とも言います。
欲がなく、3食を摂り、デーサービスに通い、寝て起きてを繰り返す父の単純な毎日です。
そして、当たり前のように食事や下の世話をし、デーサービスの対応をしている私ですが、不思議と充実感を味わっています。
会話らしい会話をするわけではありませんが、父のこの「死ぬ気がしない。」の言葉からは、生きるエネルギーを感じ、「生きることに意味」を考える機会を私に与えてくれているようにも思います。
私たち一人ひとりには、生きる使命があります。
そして、それは一人ひとり違います。
ただ、目の前に現れる出来事と真摯に向き合い、精一杯力を発揮する事が、生きる使命につながっていくように思います。
介護も私にとって大切な役割になっていると思います。
この日々の取り組みから何を学ぶかが、私にとってとても重要なことのように思えてなりません、