体験する事が気づきを生む
少子高齢化の波は、さまざまなところに現れています。また、その影響が、生活に大きな影響を及ぼしています。
例えば、
子ども会
子どもの数が少なくなり、活動を支える親の負担が増加。
↓
負担軽減のため、活動の縮小。
↓
活動縮小のため、活動の魅力消失。
↓
魅力消失のため、参加者が減少、活動停止
老人クラブ
現役高齢者の増加のため、入会者の減少
↓
入会者の減少のため、役員のなり手不足。
↓
役員のなり手不足のため、会が不成立。
よく「活動に魅力があれば、入会する。」という声を聞きますが、今の状態では、魅力を生み出すだけの基盤がないので、会員を増やすことは、かなり難しい状況になります。
物事の判断が、「好き・嫌い」「楽しい・苦しい」「面白い・つまらない」「楽だ・苦しい」などと感情レベルで判断する事に慣れている私たちにとっては、「活動に魅力があれば」の判断は当たり前のことになります。
感情は、目の前に起きた出来事や、今、頭に浮かんだイメージによって自然に湧き上がってきます。
そしてその印象への思いの違いが、強い感情や弱い感情となって現れます。
これは、自分の意思というよりも自動的です。言い換えれば、自動販売機にお金を入れると飲み物や食べ物が出てくるようなものです。
(プログラム通りに反応して、間違いなく物が出てきます。)
つまり、自分で感情を選んで泣いたり、笑ったり、苦しんだりするのではなく、見たり、聞いたり、考えたりすると、自然にその感情が湧き上がってくるという仕組みが脳に備わっているという事です。
無意識という言葉を耳にされた事があると思いますが、この自然な反応そのものが、無意識の働きになります。
「好き・嫌い」「楽しい・つまらない」などを選択をすることは、意識のレベルになります。
自分にとってどちらかを選ぶのですが、どちらの感情を選ぶかが鍵になります。
「好き」「楽しい」など一方ばかりを選択していると、無意思に協力することになり、強化されます。
そのため、選択できず、自動反応が強くなります。
すると、「辛いからやめよう。」「苦しいから避けよう。」と考える事が多くなってきます。
「辛いけど頑張ろう。」「苦しいけど、立ち向かおう。」という選択をする事で、壁を乗り越える事ができる事があります。
感情をコントロールし、このような選択ができるのは、意識しかありません。
この選択に役立つのが、目的や目標になります。
子ども会活動や老人クラブ活動の目的や目標の中に、自分にとって役立つ内容を作ると、感情をコントロールする意思が働きます。
例
子ども会
・子育てに悩む仲間同士、悩みを相談できる。
・子どもが異学年の仲間の中で、生き方を見る事ができる。
・家族とは違う体験ができる。
・他人の子と関わる事で我が子を見つめ直す事ができる。
老人クラブ
・仕事から離れた時に寂しい生活を送らずに済む。
・家から外に出る機会を増やす事ができる。
・困った時に助けてもらう仲間ができる。
・今までにしたことのない役に挑戦する事ができる。
これらは、感情をコントロールするための新たな視点になります。
感情に流されて生きる(感情レベルの判断に従う)生き方を止めてみませんか?