今を考える
長年住み慣れた地域が、コロナ禍を経て、人々の考え方が、変わっていこうとしているのを感じます。
負担が悪のように扱われ、行事や組織、財産管理などさまざまなところに、そのしわ寄せが、押し寄せています。
これらは全て、先人が、互いに助け合う事によって生まれ、築かれたものです。
その助け合いがしにくくなったために失われようとしています。
これでは、住みやすい地域とはかけ離れ、ますます住みにくくなっていきそうです。
使い捨てカイロのように、役に立つ時には、大いに利用し、役に立たなくなったから、消してもよいというものではないように思います。
・自治会会員として長年地域を支えた高齢者の方々が、自治会の役に立てなくなってきたから退会すること
・子ども会会員数が少なくなったので、役員になる確率が高くなるので退会すること
・地域の行事を支える人が少なくなってきたから、行事を取りやめること
状況によって変えていく姿は、まさに使い捨てカイロです。
この事実に危機感を感じる人を増やす事が大事になります。
後世に形を変えてでも残しておこうと、努力しない限り、消えてしまいます。
ここに新たな助け合いの姿を作り出す必要があります。
近年、ボランティアに対する意識が高まっているのは、一つの表れのように思います。
形に拘らず、自分が人のためにできる事を、主体的に取り組む姿が、ここにあります。
誰の心にも人のために役に立ちたいという気持ちがあります。
時代の影響で、それが表しにくくなっているだけのように思います。
負担は、悪ではなく、善良な心を養う機会になります。
損得ではなく、負担を乗り越えた時に感じる心の豊かさや満足感、達成感など、得られるものがあります。
必ず負担を感じるところに大切な意味を見つけ出す事ができます。
狭くなった視野を少し広げるだけで、負担を感じにくくなります。
地域のために・・・・・ここに感じる負担感と向き合い、意味を考える事ができれば、後世に残す取り組みが見えてきそうです。