仕事のねうち
人混みを避ける事が多くなり、花火を見る機会が、少なくなっていました。
それにも関わらず、新しく官民一体の新しい枠組みに生まれ変わった、4年ぶりの花火大会、ぎふ長良川花火大会を楽しむために、長良川に出かけました。
これまでは、上がる花火の色や形や上り方の面白さを楽しんできましたが、今回は、テーマ「平和に願いを込めて」〜平和を願うプログラム全5章〜を意識しながら、見る事にしました。
曲に合わせて、打ち上がる花火が、会場全体を包み、豊富な色や形だけでなく、演出の巧みさから、花火師の皆さんが創り上げた意思を感じる事ができました。
長良川から上がる花火によって、会場全体を舞台に表現された光と闇、静と騒、強と弱、直と曲は、私たち自身への問いかけのように思いました。
両極があるからこそ成り立つ舞台が花火であり、一極だけでは成り立たない世界が自然の流れである事を鮮明に表しています。
光が平和であれば、闇は、戦争になります。
自然の流れから考えると、平和を強く願えば、逆に戦争が激しくなります。
争いをやめるためには、新たな視点を作らなければなりません。
それができるのは、人間の知恵を私たちが働かせた時のように思います。
このまま正義を主張していても平和は訪れないように思います。
平和だけを見ていても一極を見ている事になり、戦争と向き合わなければ両極を見ている事にはなりません。
戦争の悲惨さを知った上で、互いを理解し合いながら、寄り添って歩める方向がないのだろうか?
日本人だからこそできる歩み方があるように思います。
戦争で苦しむ人がいる世の中で、花火を見ている自分に、何ができるのか、考える機会になりました。