自然と共に生きる
地域の夏祭りが、終わりました。
多くの方に参加していただき、盛会に終える事ができ、ほっとしました。
ただ、今回は様々なトラブルへの対応を迫られる場面が多く、充実した行事でもありました。
その中でも、特に印象に残った出来事を紹介します。
突然無線機に、「本部に警察官が来ている。」と連絡が入りました。
何事かと思い、本部に走り、警察官に事情を伺いました。
「近くの民家の駐車場に無断で車を駐めた方がいる。」という事でした。
早速現場に行くと、住民の方が、お怒りの様子で、立っておられました。
謝りの言葉をかけ、車のナンバーを書き留め、会場に戻りました。
盆踊りの最中でしたが、やぐらのマイクを借り、参加者に車の移動のお願いをしました。
現場に戻り、対応を報告し、警察官を含め、今後の対応を考えました。
・現場が私有地のため、駐車違反で処罰できない事
・何かを取られた事でもないので、不法侵入にもならない事
・移動しないと車を移動できないようにコーンを車の前に置き、勝手にコーンを移動したり、コーンを倒したりすれば、処罰の対応にできるのではないかと対策を練った事
など、罰したいという住民の方の気持ちに沿った話をしていました。
しばらくすると、車を駐めた親子連れの方が謝りながら、歩いて来られました。
警察官は、住民の方に「暴力」を振るう事はやめてくださいね。」と、注意を促されました。
事情を話され、友人である隣の方に駐車のお願いを事前にされていたが、一軒場所を間違えて駐車した事が、判明しました。
住民の方は、怒りの気持ちを持ちながらも、
「そんな事だろうと思った。」
と話され、コーンを車の前から移動されました。
住民の方が、怒りを鎮め、許す事ができた背景を考えてみると、その要因をいくつか考える事ができます。
・怒りを共有した人たちがいること
自分の気持ちをわかって支えてくれている
・警察官の助言があったこと
冷静さを保とうと考える事ができた
・衆人環視の中で、対応すること
自分のよいところを表現したくなる
トラブルを解消ための迅速な対応ができてよかったと思いました。そして、感情を鎮めるためのよい条件を見つけることもできました。
また、天候の関係で、体育館を埋め尽くす多くの方が集まった夏祭り最後のイベント「抽選会」も、係の方の適切な対応のおかげで、安全に終える事ができました。
今回は、今まで以上に多くの人の支えられている事を実感し、感謝の気持ちと充実感を味わう事ができた夏祭りでした。