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コラム

可能性を広げる

2023年8月3日

テーマ:生き方

コラムカテゴリ:くらし

 中学生になったばかりの孫が、初めての夏休みを迎えました。
やりたい事が、一杯で充実した毎日を過ごしています。
 昨日も、クラブ活動、習い事、塾とかなりのハードスケジュールでした。
 塾で出された宿題をしなければならないということで、習い事を休んでしまいました。習い事は、別日でも対応できるという事で、判断したようです。

 塾への送りを娘から頼まれたので、車で孫を塾まで送る事がになりました。
 車中で、孫に
「今日は、習い事をやめたけど、振り返ってみて、本当に習い事には行けなかっただろうか?」
 と尋ねてみました。
すると、
「行けたかもしれない。」
とボソッと一言答えました。
 「そうだね。仕事のできる人には、仕事がどんどん集まってくるんだよ。それは、仕事をする能力が高いというよりも時間の使い方が、上手なんだ。」
と伝えました。
 
 やりたい事が折角あっても、それができなければ、自分で、できる枠を制限してしまいます。
 できる可能性を残しておかないと、次第にその制限した枠に当てはめて物事を考える事になります。

 例えば、塾の宿題を優先すれば、習い事はしなくてもよいと判断ができるようになります。
 これは、人から何か頼まれ事があった時に
「塾の宿題があるから、無理。」と、断る理由に使えます。
 しかし、何とか習い事をしようと時間の使い方を工夫して、習い事をしたならば、頼まれ事を断る理由に塾の宿題を理由にする事ができません。
 「何とか、自分のスケジュールに入らないか。」と考える事ができます。
 
 これは、私たちが日常生活で、言い訳をして、頼まれて事を断る場合とよく似ています。

 自分のしたい事があると、それを優先し、他を受け入れる余地を作らず、したい事を広げられる余地を残しておくようにします。
 あくまで、自分を中心に物事を考える事になります。受け入れる余地があっても、したい事の時間を奪われる感じがしてしまいます。
 
 逆に、やりたい事を全てやり切る生活を送っていると、常にやり切るための時間を意識しているため、隙間の時間を見つけやすくなります。
 
 自分ですると一旦決められた、やり切る癖を身につけると、世界が広がります。
 可能性は、自らの日頃の判断によって決まります。制限を加えていると可能性も制限されます。

この記事を書いたプロ

須田敏男

長年にわたる小学校の教頭の経験を活かした家庭支援のプロ

須田敏男(あすなろ教室)

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