スランプを乗り越える
朝イチで、「女性のひここもり」が扱われました。
多くの方が、ひここもりで苦しんでおられることを知りました。
少しでもお役に立てればと思い、私の思いを記述する事にしました。
価値観=自分 ?
私たちは、多くの価値観を身につけています。その価値観を大切にしながら生きています。
例えば、時間厳守の人であれば、その価値観を大事にしていきているので、時間を守る行動を心がけます。そして、守ると安心感が湧き上がり、守らないと罪悪感が湧くと言うように感情を湧き上がらせます。
自分だけでなく他人に対しても同様で、他人が時間を守らないと、怒りが湧き上がる事があります。
綺麗好きな人は、綺麗好きな価値観に、完璧主義な人は完璧な価値観に縛られます。
そして、それを否定されると、自分を否定された感じになります。
これは、価値観=自分 と思って生きているからです。
価値観は、これまでの自分が生きていく上で大事にしていたものですから、それを否定される事は自分を否定されたと感じても仕方がありません。
でも、価値観は、あくまで価値観であって、自分ではありません。状況が変われば、新しい価値観を作って生きていかなければなりません。
就職、結婚、出産などさまざまなな状況の変化にこれまでに身につけた価値観が、通用するかどうかは、別です。
価値観=自分ではありません。
番組の終わりに「自分の人生の舵取りを自分でする」と話されていましたが、まさに、価値観は自分ではないのです。
自分自身を生かすための選択は、自分の意思で決める事になります。
つまり、意思=自分 と言う事です。
価値観は、選択肢です。今の状況に合わせて、選んでもいいし、選ばなくてもいいものです。
価値観は、過去の自分が作り上げた遺産です。
これを大事にすると、今も生きやすいと思えば、価値観を大事にすればいいのですが、生きづらいと感じれば、放棄する事ができます。
これを選択できないとなれば、「人の目が気にする」「相手の思いを大切にする」などと言う一回り大きな価値観の枠に縛られている事になります。
気づかないうちに何重もの価値観で縛られている事に気づかずに私たちは生きています。
つまり、価値観は、私たちがまとっている服と同じです。ただし、透明で気づかない事があります。
この事は、価値観=自分をやめ、
意思=自分
を意識する事になります。
価値観と意思の見分け方ができれば、自分と価値観を見分ける事ができます。
そこで役立つのが、
価値観→感情 です。
価値観が強く働くと、必ず感情が湧き上がります。
これは脳の働きによるものです。
価値観(言葉)は左脳(言語脳)で作られます。左脳と右脳(イメージ脳)は神経で繋がっているため、価値観がイメージを作り出します。
例えば、時間を守って生活している様子や部屋を綺麗に飾った様子など自分の大事にしている価値観のイメージが浮かびます。
感情を湧き上がらせる大脳辺縁系と右脳は神経で繋がっているため、イメージすると必ず感情が湧き上がります。
そのため、イメージ通りに生きていると安心感や達成感などのが感情が湧き上がり、イメージ通りに生きていないと違和感や苦痛を感じる事になります。
つまり、感情が湧き上がったのは、何らかの価値観に縛られていることのシグナルになります。(感情→思考(価値観))
※大脳辺縁系から湧き上がった感情→右脳(イメージ)→左脳(言語)
と、神経がつながっているため双方向に働きます。
意思は、感情とは無関係です。
例えば、苦しい事があっても、その苦しさを乗り越えてようとする事がありますが、これは意思によるものです。
苦しいからやめるとか逃げると言う行動を取るのは、感情に乗っ取られた自分の行動になります。
苦しさと向き合うことができるのは、意思になります。
この意思があるので、
「この苦しさは、自分を鍛えるチャンスかもしれない。」
「この苦しさを乗り越えれば、必ず素敵な世界が広がる」
などと思考する事ができます。
(「辛いから酒でも飲んで気を紛らそう。」と苦しさから逃げるのは、意思ではなく、感情に動かされた思考です)
意思は、自分の感情や思考や体を自由に操る本当の自分です。
今は、感情の時代と言ってもよいかと思います。
湧き上がった感情からの思考が優先されるため、感情に振り回されて生きている人が多く、生きづらさを感じる人も多くなっていると思います。
引きこもりで苦しむことは、今の時代を象徴しているように思います。
この事を踏まえて、感情と切り離して、本当の自分を見つめる機会を増やしてはいかがでしょう?
価値観は自分ではありません。
感情も自分ではありません。
今大事にしている価値観や感情は、選んでもよいし、選ばなくてもいいんです。
どちらも、本当の自分が選ぶ、選択肢に過ぎません。