己に克つ
脱衣室での夫婦の会話の一コマです。
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ズボンを脱いでポケットの中にハンカチがないか探していた時、そばで歯磨きをしていた妻が、
「ポケットから、ハンカチを出しておいてね。」
と、声をかけてきました。
私は、
「今、僕が何をしているのか、見ていないの?ポケットにハンカチがないか探していたんだよ。」
すると妻は、
「だって、時々ポケットの中にハンカチが入っているから。」
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私は、見ていないかを質問しているにも関わらず、それには答えていません。
夫婦喧嘩に発展するのは、このような些細な会話のズレから始まります。(言い返さなかったため、喧嘩には至りませんでした。)
私は、日頃から事実をきちんと捉えないで、自分の思いを伝える事に不満があります。
この不満があるために妻が最初にかけた言葉に
「わかったよ。」
と素直に答えていません。
「目の前でこちらがやっている行為に関心を示さず、また、自分の思いだけを話した。もっとよく見てよ。」
という思いが、
「今、僕が何をしているか、見ていないの?」という言葉になりました。
「言わなくてもちゃんとやっているよ。」と自分を守ると同時に相手を攻撃する言葉を発していました。
攻められたと感じた妻は、自分を守ると同時に私を攻める言葉を言い返してきた形になりました。
私が攻撃したから妻の反撃にあったと考える事ができます。
自分の思いがそのまま言葉になって現れます。
妻を何とかしようと思うのは諦めて、「妻には、事実を正確にとらえず、思い込みで言葉を発する癖がある」と理解して対応できるようにしたいと思います。
でも「わかったよ。」と言えるようになるまでには、まだまだ時間がかかりそうです。