伝えることの難しさ
地域での活動を行う時、参加してくださった方々に「利己心」と「利他心」の話をする事があります。
利己心・・・・他人のことより自分の利を優先する心
利他心・・・・他人のために尽くそうとする心
私たちには、この2つの心があり、目の前に現れた出来事に対してどちらかを選んでいます。
利己心を選ぶ事が多いと、「あの人は、自分勝手な人だ。」と思われる事が多くなります。
利他心を選ぶ事が多いと、「あの人は、思いやりのある優しい人だ。」と思われる事がが多くなります。
行事への参加は、「楽しいから」「面白そうだから」という考え方もありますが、「参加する事が、地域のためになる」と考えることもできます。
日頃からつながりがあれば、特に災害時など、いざという時に助け合いやすい関係を築く事ができます。
「十分な働きはできないけど、みんなのためになるならば、やってみようか。」
「そんなに興味関心はないけど、地域のためになるならば、参加してみよう。」
「他にしたい事はあるけれど、少しの時間だけでも参加してみよう。」
こんな気持ちで動いて頂ける人が増える事が、地域の絆を強くすることができます。
つまり、参加すること自体が、地域貢献になります。
利己心を選ぶか、利他心を選ぶかの判断は、ほんの一瞬の判断です。
自分でこのどちらかを選択できるのですが、「楽しいか、楽しくない」「面白いか、面白くないか」「自分の役に立つか、立たないか」を判断材料にしていると利己心からしか判断できません。
その意味から考えると、自分の中にある「利他心」を目覚めさせてくれる機会が、地域行事だと思います。