思い込みを外して、目的目標をもつ
子ども預かり教室の中では、いろいろなトラブルが日々起きます。
相手の思いとは関係なく、自分の思いを通そうとすることが、トラブルの原因になることが多いようです。
このトラブルはない方がいいのですが、これも大切な機会だと考えています。
家庭のようにいつも守られている安全な場とは異なり、教室は、思い通りにならないことが多い事を学び、そんな場では、どのように生きていけばよいかを学ぶ絶好の機会になります。
昨日もトラブルがあり、叩かれて嫌な思いをした子がいました。
みんなから、叩いた事を謝るように注意をされた子が、勉強中のその子に口先だけで「ごめんなさい。」と言って席に戻って行きました。
叩かれた子に「もういいかい。」と尋ねると、不満そうな顔をして、顔を横に振りました。
当然だろうと思い、もう一度謝り直しをするように伝えましたが、「謝ったのになぜまた言わなければならないのか。」と、不満を訴えてきました。
謝ると言うことは、「ごめんなさい。」を言う事では済まないことにくわえ、相手が許してくれることだと伝えました。
その後、再度謝ろうと向かうのですが、勉強中のその子の鉛筆を取り上げ、強引に話をしようとする姿がありました。
そこで、謝ることの流れを動作を交えて一つ一つ丁寧に説明しました。
1 相手が話を聞いてくれるようにお願いをすること
2 相手が話を聞いてくれるか、相手の姿勢や顔色をみること
3 相手が聞いてくれる状態だと思ったら、話をしてよいか確認すること
4 相手の目を見て、「許してほしい。」と気持ちを込めて謝ること
5 相手が、許してくれたかどうかを、相手の姿勢や態度、そして、話す言葉から判断すること
6 許してくれることがわかったら、「ありがとう。」(ごめんね。)と伝えて、自分の席に戻ること
相手の気持ちを察することは、大人でも難しいのですが、どのようにすると察しやすくなるのかは、体験しないとなかなかわからない事です。
「自分の思いを伝えるためには、強制的に向かせればよい。」と考えていると、このような流れは、面倒なことになります。
また、一度や二度この流れをやれば身につくものではありません。
何度も繰り返す事で身につける事になります。
これは、根気比べです。
トラブルの機会だけでなく、相手の気持ちを察する場面をどれだけ見つけ、繰り返し働きかけ、相手に気持ちをを察する姿を増やし、トラブルを未然に防ぐことができるかが、ポイントになります。
・物を借りる時
・遊びを誘う時
・勉強中の仲間と一緒の部屋で過ごす時
・勉強している仲間に声をかける時
探せば、かなりたくさん見つかります。
これらの場面を相手の気持ちを察する機会ととらえれば、仲間を叩いた子だけでなく、他の子にもこの視点から働きかける事ができます。
トラブルは、子どもたちのためだけでなく、私自身を磨くよい機会にもなります。