先手必勝
藤井聡太棋聖が、挑戦者佐々木7段を下して、棋聖戦を2勝1敗となり、タイトル獲得に王手をかけました。
YouTube では、対戦終了後にこの対局の解説動画が流れていました。
予想もつかない手を次々と打ち、勝利に結びつけていく藤井聡太棋聖の凄さが伝わってきます。
将棋は、どれだけ先を読めるかによって勝利が決まる競技のように思います。
イメージを意図的に使う事で、イメージ力が伸びていくように思います。
藤井聡太棋聖の頭の中を見ているわけではありませんが、私たちと同じように、コマの動きが、盤面を動いているイメージが湧いてきます。
ただ、その時のコマが私たちの想像を超えた速さで動いているのではないかと思います。
昔、そろばんを習っていた頃に頭の中にそろばんが浮かび、暗算ができた事を思い出します。
このイメージする力は、私たちの日常生活でも無意識のうちに使っています。
買い物をする時、旅行の計画を立てる時、料理をする時、目標を掲げた時など様々な場面で使っています。
・病気や怪我をした自分の将来の姿をイメージして悩んだり、苦しんだりする事もあります。
・失敗した後の自分をイメージして落ち込んでしまう事もあります。
放っておくと、身につけた価値観にあったイメージしか浮かびません。
これを意識的に使う事で、イメージ力が伸び、新たな可能性を生み出す事ができます。
例えば、
病気や怪我をした自分を負と捉えれば、負のイメージが広がっていきますが、意識的にこれをチャンスに捉えると新しいイメージで世界を創る事になります。
失敗も同じです。意識的にチャンスと捉えて今までとは異なるイメージを想像するだけで、新しい世界を創ることができます。
今、私の地域では、少子高齢化が進み、市民運動会が従来のやり方ができなくなってきました。新しい魅力のある市民運動会をイメージしながら、準備をしています。
どんなイメージを創り出すかが、とても大事だと思っています。
スイングを一定にしようとイメージトレーニングに励むプロスポーツ選手、命の危険のある手術をする前にイメージトレーニングをする医師、役作りのためにイメージに合うまで練習を繰り返す俳優など、意識的にイメージを使う事で、力を磨いています。
日常生活でも全く同じです。
生活空間のイメージ、夫婦や家族関係のイメージ、職場環境のイメージなど様々なところで、意識的にイメージを使うか、それとも無意識的にイメージに流されていくかでは、かなり生活に向かう姿勢が異なってきます。
藤井聡太棋聖は、勝利の後に、
「これまでの3局はどれも難しい将棋だったので、しっかり振り返って次も頑張りたい」
と語っています。
イメージトレーニングをし続けている藤井聡太棋聖の姿が私の脳裏に浮かんできます。
きっと新しい世界をイメージしているのだろうと思います。