感情エネルギーの使い方

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 感情に流されているときは、視野が狭くなりがちで、振り返った時に後悔することが多いように感じます。
 しかし、この感情が高ぶった時のエネルギーは、上手く使うととても役に立ちます。

 私の場合です。
 先日届いた資料を見た時に、修正が必要だと思い、別の係の方にその旨を伝えてました。
 すると、
「まだ先のことだし、慌てなくてもいいんじゃない。」
との返事が来ました。

 私の見通しでは、先の事であっても、今修正を加えていかないと計画がズレ、遅れていく危機感があり、これではいけないと思いました。
 次第に腹が立ち、感情が高ぶってきました。

 そこで、私なりに修正が必要なところをきめ細かく洗い出し、手を加えた資料を作成しました。

 この時の感情エネルギーの流れを見てみると
1 自分の考えを否定され、腹が立った
 (怒りのエネルギーの発生)
2 自分の考えの正しさを示したい、相手の誤りを認めさせたい
 (怒りのエネルギーの使い始め)
3 資料を見直しながら、新たな修正点を見つける→よりよい資料にしたい
 (怒りのエネルギーの昇華)
4 資料修正終了
 (やり切った満足感)
 ※この時点では、相手に対する怒りもなければ、自尊心もありませんでした。ただ、よい資料ができたので、使ってもらえたらありがたいという気持ちになっていました。

 時間が経つのを忘れて夢中になって修正を加えている姿は、よい仕事をしようと一生懸命に働いていた時の自分と重なります。

 相手を批判したり、優越感を感じたりするためではなく、純粋によい取り組みをしたいとの思いが、怒りのエネルギーを上手く利用できたように思います。

 感情を上手く利用した話をよく耳にします。

・叱った上司を見下してやろうと仕事に励んだ。
・振った相手が後悔するよう努力し、素敵な相手に出会った。
・体型をバカにされたので、悔しさをバネにダイエットに成功した。

 感情を相手にぶつけるのではなく、自分の内面に向けるとより豊かな生活になっていくように思います。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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