先送り

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

  7月も間近に迫り、お盆法要を考える時期になりました。
 ここ1週間ほど、お寺さんへの連絡をしなければならないと思いながらも、なかなか連絡が取れないでいます。

 1本の電話で済む事なので、それ程大変なことではないのですが、その1本の電話ができません。

 これまでにした事は
1 連絡のためのメモに残す
2 妻に連絡すると伝える
3 都合のよい日の候補日をカレンダーから拾う
4 連絡できなかったことを記録する
です。

 止めている時の心の中を探ってみると、

「相手の都合のよさそうな時間に電話をしよう。」
「今は、遅い時間だからやめておこう。」
「これが済んだら、電話をしよう。」
などの言葉が、浮かんでいました。

 丁度よい時間になると、他事に夢中になっていて電話をかけ忘れています。

 気がつく頃には、電話をするには失礼だと思う時刻になっています。

 これの繰り返しをしています。

 昨日コラムに書いた「意思の強さ」とは真逆の自分がいます。

この違いは、何だろうと考えてみました。

 チラシ作りは、他人との関わりが強く、法要はそれが弱いと考えている事がわかりました。

 「人に迷惑をかけてはいけない」
という気持ちが強く働く時には、早く取りかかっているようです。

 自分の事はどのようにでも都合をつける事ができ、融通がきくため、後にしています。

 振り返ってみると、法要だけのことではなく、自分の事は後に回す事が多い事に気づきました。

 スケジュールを立てる時も、他を優先しています。

 自分の事と言っても、家族もその中に入るため、妻から時々小言を聞く事があります。
 
 私一人ならどうにでもなるのですが、この事によって、妻にいつも我慢を強いる事になっていたのかもしれないと思いました。

「この生活、いつまで続けるの?」
「今の仕事を辞めたら?」
などと、妻が吐露する言葉は、その現れだと思いました。

 無意識にしている事が、これまで、妻に迷惑をかけていたのだと申し訳ない気持ちが沸々と湧き上がってきました。

 法要では、かなり妻に負担を強いる事になりますから、これを後に回すことは、また妻に我慢を強いる事になるかもしれません。

 自分と妻を一体的に考えていた事が、妻の我慢を我慢と受け取れなかったように思いました。

 自分の事だと思っていたことは、本当は、自分の事ではなかったようです。

 妻に申し訳ない気持ちが湧いてきたと同時に、我慢をしてついてきてくれた事に感謝の気持ちが湧いてきました。
 (仕事優先で家庭を妻任せにしていた私でした。)

 
 お盆法要は、自分事と考えず、「早く決めないと妻に迷惑をかける。」との思いを大事にして、必ず連絡を取りたいと思います。

 
 もっと感謝の気持ちを持ちながら、一つ一つの出来事を捉えるようにと、神様がこの先送りを与えてくださったのかもしれません。

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須田敏男
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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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