自分を生かすための自分見つめ
昔読んだ本の中にある問答です。
小さな池で魚を眺めているBと師匠Aとの会話です。
A 「何匹の魚がいる?」
B 「12匹です。」
A 「よろしい。それでは、池はいくつだ。」
B 「1つです。」
A 「違う。12だ。12の魚がいて、12の池がある。」
以前は、何となくわかる気がしていましたが、最近では、まさにそうだなあと思う事が、多くなりました。
意見の違いでぶつかる機会が増えたこともありますが、1つの仕事を進める時の取り組み方の違いが、その人のこれまで背負ってきた人生そのものだと感じる事が増えたためです。
今、なかなか事が進まないと感じるのですが、それは私の世界から見た事になります。
つまり、自分が見ている世界で事が進むのではなく、相手が見ている世界も進まないと事が進まないと考える事ができます。
このように考えると、相手の世界が進むために何ができるのかを考えると、まだまだ努力しなければならない事が見えてきます。
自分の内面(相手の世界が動く努力不足)が、そのまま外の世界(事が進まない)」に現れているようです。
相手の世界が進むようにすべき事・・・これは、相手の背負っている人生を理解し、配慮する事になります。
そして、それが事を進める上で役立つと、少しずつわかってきました。
・自分の思いを伝えるだけでは伝わった事にならないこと
・情報をできる限り共有すること
・相手の思いを理解する時間や場を設けること
・相手の思いと自分の思いを繋ぐための知恵を出すこと
相手が背負った人生を理解せず、自分の思いを主張してもなかなか前に進みません。
でも、相手の人生を理解した上で、何があれば、伝わるのかを見極めると、事はスムーズに進みます。
これまでの体験から、相手を思い、配慮する努力が役立つと思いました。
「話したから、伝わったはずだ。」という事は自分の思い込みであって、必ずしも伝わったとは限りません。
相手の世界が、動き出したかどうか、じっくりと見届ける必要があります。
見届けは、相手を信頼していないからではありません。
相手に感謝を伝えるための準備になります。
もし、感謝の気持ちが湧き上がらないとすれば、驕りでしかありません。
これも自分の内面(奢り)が、そのまま外の世界(相手に感謝できない)に現れている事になります。
外の世界を見ていると、自分の内面が見えてきます。
逆に、自分の内面を見ていると、外の世界も見えてきます。
自分次第で世界が変わります。